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365個の物語  作者: ひなた
霜月 始まりの終わりを飾る白
308/365

霜月四日

  吹き抜ける 木枯らしひどく 寒けれど

     秋の夜長に 我冷やしけれ


 頬を掠めて吹き抜けていく風は、もうすっかり冬の北風で、体を凍えさせるようだった。木々は既に寒々しかった。

 あぁ。

 けれど秋は秋というもの。未だ、秋であるに違いないのだ。

 秋の夜長に空を見上げてみれば、冬のような輝きとは違っていて、空気が澄んだ冬に比べて星は劣るとはいうけれど、やはり秋は秋なのだ。

 本当に、心が洗われるような心地がする。

 こんな日に風に吹かれてみるというのは、なんと気持ちの良いことか。

 悩んでいたことも、怒っていたことも、不安なことも、嫌なことも、どれも浄化されていくように思えた。

 十一月の初めといえば、私の地域では、初雪がもう過ぎているのも毎年のこと。

 それでもやはり秋は秋。

 この時期の風に吹かれてみたならば、秋の夜長の過ごしやすさを実感するようなのだった。

 寒いはずなのに、どこか温かく、優しいのだ。

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