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365個の物語  作者: ひなた
神無月 そして消えて行く。
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神無月二十七日

  始まるは 終わりの季節 長き夜


 秋の夜長とは何を言ったものか。

 何をどうしたって、夜の長いのは、冬に決まっているというのに。それとも、秋の夜長とは、夜が長いということではないのだろうか。

 詳しいところはわからないけれど、とにかく、秋の夜長からさらに夜が長くなっていくというのは、涼やかでありながらももう寒いとすら言える。

 もう寒くなっているのだ。夜ともなれば特に。

 もしかして、心地の好い夜だからこそ、秋こそが夜長と呼ばれるのだろうか。

 調べ上げさせようともしたのだけれど、嗅ぎ回っていると妙な噂を立てられても嫌だし、これといって、必要な情報というわけでもない。なんとなく感知したとでもいうような、そのような状態だったのだ。

 秋は冬に備えるような意識から、疑い深くなっているという、ただそれだけのことだろうか。

 ただ、それだけのこと、そうあってくれというように願った。

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