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365個の物語  作者: ひなた
神無月 そして消えて行く。
295/365

神無月二十二日

  記録より 残したいのは 記憶かな


 こんなにも美しいものを、どうして、直接見ようと思わないのだろうか。直接見たいと、そう思わないのだろうか。

 せっかくここまで訪れているのだというのに、どうして、見ずにいられるというのだろう。

 それが、僕には不思議でならなかった。

 今だけしかここにはいてくれないのだよ。この季節にしか、見られないものなのだよ。

 それなのに、それなのに、どうして……?

 一枚、また一枚と、鮮やかに染まる葉が、舞い落ちていってしまう。

 しかし人々は、レンズ越しに覗きはするものの、見上げて、直に見はしないのだった。

 見上げてみて柔らかく目を細めるような、いかにもその人までを含めて絵になるような、そんな光景はもう期待できないのだろうか。

 どうして。

 写真がほしいだけならば、訪れやしなくても、人の撮ったものでいいじゃないか。

 君たちの行動は、木々にも、カメラにも失礼に思えてならないよ。

 大多数たることを考えたら、この僕の考えこそおかしなものなのだろうか。

 僕には、不思議に思えてならないのだよ。

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