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365個の物語  作者: ひなた
神無月 神のいない月
279/365

神無月六日

  過去の日を 思い出しける この時節

     思い出される 涼しなる日よ


 秋にはどうしても、なぜという理由もないのだが、寂しさというものが襲ってくるようでならない。

 何度もそう思う。

 月日が過ぎても、秋という中に閉じ込められている以上は、抜け出せない寂しさを思う。

 やはり気候が近いということがあってのことだろうか。

 中でも、春の日の思い出を思い出すことが、他よりも多いような気がしてならない。

 それとも、同じような涼しさを持っているのに、あの花の咲く季節と、この派の散る季節とを、対比してしまっているのだろうか。

 そういった行為こそが、秋をなんとも言えない寂しさに閉じ込めているのだろうか。

 あぁ、この僕こそが。

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