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神無月六日
過去の日を 思い出しける この時節
思い出される 涼しなる日よ
秋にはどうしても、なぜという理由もないのだが、寂しさというものが襲ってくるようでならない。
何度もそう思う。
月日が過ぎても、秋という中に閉じ込められている以上は、抜け出せない寂しさを思う。
やはり気候が近いということがあってのことだろうか。
中でも、春の日の思い出を思い出すことが、他よりも多いような気がしてならない。
それとも、同じような涼しさを持っているのに、あの花の咲く季節と、この派の散る季節とを、対比してしまっているのだろうか。
そういった行為こそが、秋をなんとも言えない寂しさに閉じ込めているのだろうか。
あぁ、この僕こそが。




