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365個の物語  作者: ひなた
神無月 神のいない月
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神無月三日

  秋風が 吹き抜けた夢 永久の夢

   入道雲さえ 去った心に


 永久を生きるということは、呪いともいえるものであり、喜ばしいものとは思えないと、元より僕は考えていた。

 望んでも望まなくても、手に入るはずのないものなのだから、それがどうであろうと、どうにもならないことではあるだろう。

 けれど僕は永久が呪いと感じつつも、永久は不可能と知りつつも、永久というものを求めているのだった。

 春の風はあんなにも生気に充ち満ちていた。夏の風はあんなにも爽やかで、僕を季節に乗せて攫ってくれた。

 それに対して、秋の風とはなんとも切なく悲しいものか。

 涼しさというのは、冷めた心をどうにも感じさせるようで、望ましいとはとても思えやしない。

 あぁその中ネガティブになりながらも尚、僕は秋風が去ったその場所に残る、残っているようにも見える永久の夢というものを、信じることで望んでしまうのだった。

 僕たちを夏に閉じ込めようとしていた、入道雲だってもう、ほとんど見られなくなっているというのに。

 もう穏やかに揺れるだけの空。同じくの心に、なぜ永久というものを知れようか。

 結局、虚しい夢を見ているだけと理解しているのに……。

 謎が一つ解ける度に。僕が少しでも、永久に近付く度に。

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