神無月三日
秋風が 吹き抜けた夢 永久の夢
入道雲さえ 去った心に
永久を生きるということは、呪いともいえるものであり、喜ばしいものとは思えないと、元より僕は考えていた。
望んでも望まなくても、手に入るはずのないものなのだから、それがどうであろうと、どうにもならないことではあるだろう。
けれど僕は永久が呪いと感じつつも、永久は不可能と知りつつも、永久というものを求めているのだった。
春の風はあんなにも生気に充ち満ちていた。夏の風はあんなにも爽やかで、僕を季節に乗せて攫ってくれた。
それに対して、秋の風とはなんとも切なく悲しいものか。
涼しさというのは、冷めた心をどうにも感じさせるようで、望ましいとはとても思えやしない。
あぁその中ネガティブになりながらも尚、僕は秋風が去ったその場所に残る、残っているようにも見える永久の夢というものを、信じることで望んでしまうのだった。
僕たちを夏に閉じ込めようとしていた、入道雲だってもう、ほとんど見られなくなっているというのに。
もう穏やかに揺れるだけの空。同じくの心に、なぜ永久というものを知れようか。
結局、虚しい夢を見ているだけと理解しているのに……。
謎が一つ解ける度に。僕が少しでも、永久に近付く度に。




