長月三十日
お待たせと 笑う貴方は 優しくて
どれも等しく 幸となりけり
今朝、見てみれば、変わらずに曼殊沙華は咲いておりました。
ですから、見に行こうと貴方に言ったのですけれど、少し待てと制されてしまいました。その後も、何度か言っているのですが、貴方は待てとばかり仰います。
本当に一緒に来て下さるのかと、疑いたくもなるほどです。
私が貴方を疑うことは、決してしませんけれど……(n*´ω`*n)
これ以上、待てとばかり仰るのならば、私だって待ち切れません。
一人でだって庭へ見に行きます。
そもそも、貴方がいない頃、庭へくらい私も一人で行っていました。家の中から一歩も出ていないだとか、そういうわけではないのですから。
最後のチャンスだと勝手に決めて、貴方を誘ってみたならば、頷いてくれたではありませんか。
私の本気が伝わったということでしょうか?
「お待たせ。せっかく庭へ行くのなら、他の花もついでに近くで見たいだろ。外にはもう机も椅子も用意したから、行こう?」
あぁ、そういうわけだったのですね。
右手にはお盆を持ち、ケーキやらクッキーやらマカロンやらがお皿に可愛らしく並んでいます。左手にはティーポットと、二つのティーカップを持っています。
いかに私が自分勝手であり、対する貴方が私想いの優しい方であるかが、よく知れるようなことでした。
貴方は花の観賞なんて、私ほど好きじゃないでしょう。
貴方は甘いお菓子なんて、食べやしないのでしょう。
それなのに、私のために……。
恐ろしいと思った気持ちも、少し腹立っていた気持ちも、寂しく悲しいと思っていた気持ちも、不思議を知りたいと思っていた気持ちも。
私の中の全ての気持ちが、貴方への愛に塗り替えられていくようでした。
全ての感情が、幸せへと変わっていくようでした。
「ありがとうございます。ありがとう、ごめんなさい」
「よくわからないが、少なくとも謝る必要はないさ。私がしたいことを、私のためにしているだけだからな」
本当に貴方はお優しいのですね。
本当に、私のことだけを想ってくれているのですね。
「ありがとうございます。私は貴方が愛しくてなりませんよ、もう、かっこよすぎるんですっ」
「お待たせ」本文でそれを入れて、良い感じに纏めようとしていますけれど、完全にアウトですよねごめんなさい。
完璧イケメンのイケメン行動が理由にあるのなら、待たせても良いのかもしれませんが、僕は駄目ですよねはい、反省しています。
二回目のミスですね。
二度あることは三度あるとも言いますし、今後このようなことがないよう、気を付けて努力したいと思っております。そこ、諺の使い方がおかしいとか言うんじゃない、これで良いのだ!
本当に申しわけございませんでした。
こんな僕ですが、これからもよろしくお願い致しますm(__)m




