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365個の物語  作者: ひなた
長月 涼しくなりて
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長月十九日

  すすき揺る 秋風の起こす 暴挙かな

   されど気にせず 秋は過ぎゆく


 芒をゆらゆらと揺らす、穏やかで心地の良い秋の風。

 いつまでも当たっていたいと思う、優しさを持っていながらも、少しずつ僕に寒さというものまでを与えてくる。優しくも冷たい秋の風。

 それが、どうだろう。

 これも秋らしいと言えば秋らしい、正しい秋の形としてあるものなのかもしれない。

 国語として秋を捉えたなら、美しく寂しい秋が訪れてくれることだろう。

 しかし理科として秋を捉えたなら、あぁ、わかるとも。秋というのが、どういう季節であるのかが、わかってしまうとも。

 まだ夏の暑さが残っているし、もう冬の寒さが押し寄せているし。

 台風がよく来るものだから、外で穏やかな気分で、月見夜酒を楽しむなんて、到底できないことである。

 むしろ晴れの日を求めているのなら、冬にでも空を見上げたらいい。

 月はともかくとして、星が綺麗な季節を選ぶのなら、それは冬に決まっている。

 芒を揺らす程度の穏やかな秋風がほしいのだというのに。それなのに、台風が襲って来るだなんて、それはあんまりのことである。

 そんな僕の気持ちを弄ぶように、秋は過ぎていく。

 秋という季節は、過ぎ去っていってしまう……。

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