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長月十六日
星空は 夏の想いを 残すもの
秋を告げつつ 夏を香らす
この美しい星々というのは、この美しい月というのは、夜空を彩って私を吸い込まれそうな心地にしてくれる。
幸せな、陰鬱な気分になる。
矛盾しているような気にさせ、私を混乱させようとしているかのような、怪しくも美しい夜空であった。
新たなる秋という季節の、微かに感じる儚さも、過ぎ去ろうとしている夏という季節の、叶いようのない願いも。
あぁ、全て包み込むようで、やはり吸い込まれてしまいそうだ、というように思える夜空。
気の狂ってしまいそうな空間の中で、私は夏を嗅ぎながらも秋を聴いていた。
それが私の答えなのだとでも言うように。




