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長月十三日
夢などは 消えし九つ 月に見て
まだ失せぬもの 実に求めける
夏の夢からは完全に追い出されてしまって、どうやらもう、夢気分でいようことなど許されないことらしい。
あと少しくらいは、余韻に浸っていたいと思うのに。
いや、その期間さえも終わって、今というわけなのかもしれないな。
だとしたら、僕は今まで、何をしていたというのだろう。改めて、自分がいかに愚かなことをしていたかを知る。
そうか。そうか僕は、なんてことを……。
九月の月を見上げて、僕は一つ大きな溜め息を吐いた。
自分が間違っていたのだと再確認させられ、さすがのショックに胸も痛かった。
長月というのは、長くなりそうなものだ。
としたらば、一月や八月は、短月なんだろうなぁ、なんてね。
ふざけている場合じゃないし、そろそろ諦めるとするかな……。




