文月三十一日
暑ささえ 嬉しくなるよな 熱さかな
寒いのも苦手ですけれど、やはり暑いのも辛いですね。
それに、私は汗を掻く方ではないのですけれど、貴方がひどい汗かきなものですから、部屋の中が汗臭くなってなりません。
嫌いじゃ、ありませんが……。
このようなことを思っている私は、まるでド変態です。
いくら大切な貴方のものとはいえ、汗の臭いにまで、その……そのようなこと……うわぁ、恥ずかしいです。
「顔が赤いようだけど、どうかしたか?」
「どうもしません。なんでもありませんから、今は、近付かないで下さい」
何を言っているのでしょうね、私。
心配してくれる貴方を押し返したのですけれど、そうしたなら、ますます心配させてしまったようです。
そのようなお顔をされては、まっすぐ見られなくて困ります。
「…………えっろ」
「なっ、何を仰いますか! もうっ、暑さに頭がやられたんじゃないですかっ!」
「え、今、声に出てた? ごめん、それ本音」
「もう馬鹿っ。でも、貴方がもっと私をそうさせて下さるのでしょう? その、……エロく」
暑さに頭がやられてしまっているのは、私だって同じことのようですね。
それか、完全に貴方に流されてしまったということでしょうか。
なんてことを言っているのでしょう。恥ずかしくて、消えてしまいたいくらいです。
ですけれど、貴方が熱くなっているのが、間近で感じられることは、とても嬉しいです。
気を狂わせているようではありますが、私も被害に遭っているとはいえ、貴方のそういったところを見せて下さったのですから、この暑ささえ嬉しさに繋がるのかもしれませんね。
嫌ぁ、やっぱり恥ずかしくて無理です。
今日のことは、全部、忘れてほしいですぅ……。




