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365個の物語  作者: ひなた
文月 楽しい夏休み
205/365

文月二十四日

  「どうして?」が 零れる後の 哀しみに

         春の終わりを 届かぬ夏を


 これで晴れて両想いだ、って。これからずっと一緒にいられるんだ、って。

 そう思ったのは私だけだったのだろうか?

 訪れた春を喜んでいたというのに、私に訪れた春というのは、季節の上でのことだったのだろうか。

 そんなのってないよ、あんまりだ。

「どうして?」

 私の気持ちを、ただ弄んでいただけだと、そういうことだろうか?

「どうして?」

 こんな人を好きになってしまって、私、本当に見る目がないんだなぁ……。

「どうして? どうして? どうして、どうしてなの?」

 繰り返す疑問も、壁に跳ね返って、自分に降り注ぐだけ。

 その言葉を受けて、初めて私は気付く。

 あぁ、私は哀しいんだ、って。

 わからないことはたくさんあったけれど、自分の気持ちくらいは、わかっていたと思ったのだけれど。それさえ気のせいだったのかもしれない。

 私は夢を見ていただけ、だったのかな。

 自分の気持ちさえわかっていなかったら、だれの気持ちもわかるはずもない。

 ましてやあなたの気持ちなんて。

 結局、芽生えた恋は盛り上がらなかった。

 所詮はこれが私の恋なのかしら。ね。

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