文月二十四日
「どうして?」が 零れる後の 哀しみに
春の終わりを 届かぬ夏を
これで晴れて両想いだ、って。これからずっと一緒にいられるんだ、って。
そう思ったのは私だけだったのだろうか?
訪れた春を喜んでいたというのに、私に訪れた春というのは、季節の上でのことだったのだろうか。
そんなのってないよ、あんまりだ。
「どうして?」
私の気持ちを、ただ弄んでいただけだと、そういうことだろうか?
「どうして?」
こんな人を好きになってしまって、私、本当に見る目がないんだなぁ……。
「どうして? どうして? どうして、どうしてなの?」
繰り返す疑問も、壁に跳ね返って、自分に降り注ぐだけ。
その言葉を受けて、初めて私は気付く。
あぁ、私は哀しいんだ、って。
わからないことはたくさんあったけれど、自分の気持ちくらいは、わかっていたと思ったのだけれど。それさえ気のせいだったのかもしれない。
私は夢を見ていただけ、だったのかな。
自分の気持ちさえわかっていなかったら、だれの気持ちもわかるはずもない。
ましてやあなたの気持ちなんて。
結局、芽生えた恋は盛り上がらなかった。
所詮はこれが私の恋なのかしら。ね。




