表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
365個の物語  作者: ひなた
文月 楽しい夏休み
204/365

文月二十三日

  どこまでも 続く永遠 ただ信じ

      入道雲の 大きさに酔う


 夏の始まりというのは、どうしていつもこうなのだろう。

 それはとても偉大なことのように思えて、一年のたった四分の一しかないはずなのに、どうにも永遠とすら思えてしまうのだ。

 この季節に生きているということが、ただそれだけで、素晴らしいことかのようにすら思えてしまう。

 暑い季節には気分も熱くなって、若い頃の昂った気持ちが返ってくるような、そんなような感覚なのだろうか。

 わからない。わからないけれど、僕は今でもなお、夏の永遠を信じてしまうんだ。

 そんなはずがないということを、十分に理解した上で。

 もう若くもなく、過ぎ去っていく時間の虚しさや残酷さも、もう理解しているつもりなのに、夏だけはまだ若い気分でいてしまう。

 ……莫迦みたいに、全てを信じたくなってしまう。

 あぁ、本当に、莫迦らしさというものは、自分がだれよりも感じていることであるよ。

 熱に侵されてしまっているの、かな?

 だってこんなにも頬は火照っていて、こんなにも胸は高鳴っていて、こんなにも世界は大きいのだから。

 秋になったらまた、この酔いも冷めてしまうのだとしても、信じてもいいと思えてしまうじゃないか。

 だからこそ、そういう考え方も出来るかもしれないけれどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ