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文月二十一日
奏でるは 蛍と星の ハーモニー
昼間の日差しが強く、明るいばかりでなく、夏というものは、夜でさえも明るいものだ。
けれども夜の夏を照らす明かりは、昼間の太陽の明かりのように眩しくも、暑苦しくもなくて私は好きだ。
今にも消えゆきそうな、この儚い光が私は好きなのだよ。
夜空を飾る星々がリズムを刻む。飛び交う蛍が光、光って、メロディーを導いていく。
その二つが混ざり合って、美しく響くハーモニーは、最高の芸術であり、至高の音楽であるように思えた。
視覚だけでなく、関係のないはずの、聴覚までもが刺激される本当に素晴らしい景色だ。
心までが洗い流されて、浄化されるかのような、幻想的な場所。
この美しい場所は、昼間に立っているあの夏という場所とは、全く違う場所であるかのように思える。
暑苦しいほどに燃え盛る、夏らしいテンションだって、僕は嫌いじゃない。
しかし僕には、この儚く美しい夜のハーモニーこそが、最も魅力的に思えるのだ。
これが僕のあるべき夏という場所のように思えてならないから。




