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365個の物語  作者: ひなた
睦月 始まり祝う時
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睦月二日

  浮かれ気味? 金に溺れる 子どもたち

       注意し大人も 酒に溺れて


 もう、お年玉をもらったからって、すぐに無駄遣いしちゃうんだから。本当に、子どもって馬鹿で嫌だわ。

 私はもう中学生だし、そんな無駄遣いはしないで、ちゃんと貯金しようとするかしら。

 あっ! このアイドル、好きなのよね。雑誌の表紙なんか飾っちゃって、私にどうしろというのよ。今ならば、お金は持っているわね……。

 ああでも、私はそんな子どもじゃないわ。

 無駄遣いなんてしないって決めたんだもんね。

「ゲームなんか買って、もらったらすぐに使うの、やめなさいよ」

 ほぉら、案の定、お母さんに怒られているんだから。

 私も買わなくてよかったわ。

「そうだぞ。無駄遣いはするんじゃない」

 グビグビとお酒を飲み干して、お父さんも注意しているわ。

 無駄遣いをするなんて、やっぱり子どもよね。弟のことを、私は影で笑う。

「ぷはー! にしても、正月の酒は最高だな」

「そうでやんすね。ずっと正月なら楽でやんす」

 お父さんだって、友だちとお酒を飲んでばっかりなんだから、注意なんてできる立場じゃないと思うわ。

 正月にだらけちゃう気持ちはわかるし、お金があったら使っちゃうって気持ちもわかる。

 でも子どもも大人も駄目なんだから。

 こんな家族とは一緒にいられないもの。私は友だちと遊びに行こうかしら。

 カラオケ行ってゲーセン行って……、お金ならあるんだからっ!

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