192/365
文月十一日
囚われる 夢夜の余韻 げに甘き
今日はすっかり曇ってしまい、星空を拝むことはできない。
けれど昨日見上げたあの美しすぎる星空は、そう簡単に忘れられるものでもなく、一日や二日では、まだ脳裏に焼きついたまま離れないのであった。
それはもう、それ以外は何も考えられない。
何も考えられないと言うほどに、今もまだ、僕の心を捕らえているのだ。
こんな甘い気持ちになれるのならば、いっそのこと、これが恋という感情と整理することさえ、できてしまうのかもしれない。
きっと恋は、こんな気持ちのことをいうのだから。




