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365個の物語  作者: ひなた
睦月 日常を取り戻しつつあるという幸せ
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睦月十九日

  解け残る 雪にブーツが 攫われて

     転げ尻もち 軽く痛める


 雪が降ったのって一昨日の夜でしょ?

 昨日はまだわかるけどさ、今日は雪による攻撃を緩めてくれてもいいと思う。

 油断していたのは、私が悪いんでしょうね。それは別に認めるんだけどさ。

 でも解け残った雪ってめちゃくちゃ危ないの、わかるでしょ?

 薄い氷が道路に張って、もう全てしょうがないんだから。

 寒いからブーツはいて、慎重に慎重に歩いていたのよ。

 それなのにさ、雪って意地悪で、思い掛けないところに罠を仕掛けてあったりするんだよね。

 完全に油断した。

 いつの間にか滑ってた。いつの間にか、転んでしまっていた。

 気付いたときには、道路に尻もちをついていたのだ。体が痺れたよ。

 軽く痛かったんだけど、恥ずかしくて恥ずかしくて、すぐに退散したね。

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