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365個の物語  作者: ひなた
文月 星に願いを
188/365

文月七日

  星祭り 夏の夜空を 飾るのは

    運命の恋 祝福の涙


 今日は星祭り。

 参加はしてみたは良いものの、恋人たちの祭りだというのに、一人で私が参加してしまっても大丈夫なものだろうか。

 ルールで禁止されることはありえないにしろ、寂しい子みたいに思われている気がしてならない。なんかもう、視線が怖いし、帰ろうかしら。

 そう思ってしまっていたところ、今まで空を覆っていた雲が、一斉に風で消えた。

 それはまるで、今まで隠していたものを、ときがきたというように、空のカーテンを開けたかのようだった。

 見えるようになった星の美しさに、私は目を奪われていた。

 視線なんて気にならない。気になるはずもない。

 だれも私のことなんて見ていない。

 だってこの星の下では、きっと私と同じように、みんながみんな、それぞれの世界に包み込まれているに決まっているのだから。

 織姫と彦星の、願いが叶ったことをみんなで祝福しているんだろう。

 今夜の星はいつもよりも、ずっとずっときれいなんだもの。

 運命の恋、私もしてみたいわ。

 一年に一度なんかじゃなくて、ちゃんと毎日会えて、毎日一緒にいられる恋の方が、私は魅力的に思えるけれどね。

 傍から見ているならば、切なさは美しく映るというもの。

 けれど当人たちからしてみれば、そんなのって、苦しいから……。

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