文月七日
星祭り 夏の夜空を 飾るのは
運命の恋 祝福の涙
今日は星祭り。
参加はしてみたは良いものの、恋人たちの祭りだというのに、一人で私が参加してしまっても大丈夫なものだろうか。
ルールで禁止されることはありえないにしろ、寂しい子みたいに思われている気がしてならない。なんかもう、視線が怖いし、帰ろうかしら。
そう思ってしまっていたところ、今まで空を覆っていた雲が、一斉に風で消えた。
それはまるで、今まで隠していたものを、ときがきたというように、空のカーテンを開けたかのようだった。
見えるようになった星の美しさに、私は目を奪われていた。
視線なんて気にならない。気になるはずもない。
だれも私のことなんて見ていない。
だってこの星の下では、きっと私と同じように、みんながみんな、それぞれの世界に包み込まれているに決まっているのだから。
織姫と彦星の、願いが叶ったことをみんなで祝福しているんだろう。
今夜の星はいつもよりも、ずっとずっときれいなんだもの。
運命の恋、私もしてみたいわ。
一年に一度なんかじゃなくて、ちゃんと毎日会えて、毎日一緒にいられる恋の方が、私は魅力的に思えるけれどね。
傍から見ているならば、切なさは美しく映るというもの。
けれど当人たちからしてみれば、そんなのって、苦しいから……。




