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365個の物語  作者: ひなた
水無月 雨に想いを馳せて。
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水無月十九日

  曇り空 日は陰りれど 雨はなく

    神に授かり こともあらずに


 陽の光は、神様の笑顔により与えられる、素晴らしい力だと思う。

 晴れの日は植物を元気にし、作物を実らせてくれる、まさに神様からの授かりものと呼べるような魅力がある。

 雨の水は、神様の豊かな心による、温かい涙による与えられる、ありがたい力だと思う。

 雨の日は飢えたり乾涸びたりしそうな、辛く苦しむこの体に、水分という恵みの力を存分に与えてくれる。まさに神様からの授かりものと呼べるような魅力だ。

 しかしこのところ続いているのは、曇りの日ばかりである。

 日光も与えられず、雨水も与えられず、神様から見放されたとしか思えない。

 どうしてこのようなことになってしまったのか、思い当たることが何もない。

 湿気が高くて、気温も高くて、暑さでやられてしまいそうだ。陰気な臭いが立ち込めて、神様に願いを掛けるけれど、それが届かないのは本当に大変なことであり。

 見捨てられてしまったのならば、もう生きる道はないのかと、僕は意識を手放すほかなかった。

 それに、僕の栄養を得て、植物が育つかもしれない。

 もしかしたら、僕を見つけた人が、僕を食べて命を繋げてくれるかもしれない。

 そのことにより、神様が再び恵みを与えて下さるまで、少しでも多くの人が生き残れたなら……。

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