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365個の物語  作者: ひなた
水無月 憂鬱な雨の魅力
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水無月十一日

  零れるは 雲の合間の 晴れ間かな


 この頃は、梅雨という季節もあってか、気分の優れないことが多かった。

 梅雨だから嫌だとか、そいうことではないのだが、この湿気はどうも耐えかねる。とはいえ、冬の感想にも辛いものはあるが。

 こう毎日毎日、ジメジメとされては、憂鬱にもなるというものだ。

 特別、雨を嫌っているつもりはない。晴れも曇りも雨も、もちろん、他の天気だって、私は平等に好いてもいるし嫌ってもいる。

 だから何かがどうしても嫌だという、そういったこともないのだ。

 何日も続かれると、嫌になるというそれだけのことであって。

 そして雨の降り続く時期であるからこそ、晴れ間がひどくありがたいことのように思えるのだ。

 ありがたいというのは、漢字で書けば有難い。古くは、珍しいという意味を持つ言葉だったのだ。

 それを考えると、こういうことだったのだろうかと、思わずにはいられない。

 晴れの日が続いていれば、珍しく降る雨が、ありがたく感じられる。雨の日が続いていれば、珍しく覗く晴れ間が、ありがたく感じられる。

 有難いが感謝に繋がる意味が、こうしているとわかるかもしれない。

 傘を閉じて見上げた空に、眩しいほどの太陽があり、そんなことを思っていた。

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