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水無月十日
雨嫌い 傘の下では 嫌な顔
甘いページで 好きになる雨
雨の日なんて嫌い。雨なんて、ちっともいいところがない。
そう思っていたのだけれど、そこまで忌み嫌うほどのものでもないと、思えるようになってきた。
というのも、本を読んでいた私は、雨の素晴らしいところを見つけてしまったのである。
実際にそういったことはないものだから、普通にしてたなら、気付くことなんてなかった。
けれども相合傘というのは、なんと素敵で、どきどきするものなのだろうか。
それを知ってから、私はすっかり、雨が好きになってしまっていた。
こうして私が変わってしまったのも、あれもこれもそれもどれも、全部あの素晴らしく美しい少女漫画のせいだ。
これまで私は相合傘なんてものを、雨の日にはするのだということを、知らなかったのだから雨を嫌いにもなるという話だ。
今度の雨の日、傘を持たずに待ってみようかしら。それとも、傘を持っていない人に、私の方が入れてあげた方が良いかしら。
考えるだけで楽しくて、相変わらず外では降り続いている、この雨も魅力的に思えた。




