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365個の物語  作者: ひなた
皐月 つらたん
150/365

皐月三十日

  終わりかな そう思わせて まだだった


 もう五月も終わりかぁ。早いものだなぁ。

 明日には、六月になってしまうのだという。

 年が明けたばかりだと思っていたのに、いつの間にか、もうそんなにも経ってしまっていたのか。

 というか、むしろ六月になったばかりだと思っていたのに、もう一年も経ってしまったのか。

 考えると辛い世じゃのぉ。

 歳をとるのはあまりに早くて、いつの間にか、そんなことを言っているうちに、人々は死に絶えていくのだろう。

 はぁ、もう六月か、マジで早すぎるよ。もはや笑えるレベル。


 えっ? 五月って三十一日まであるの?

 なーんだ、あと一日、残っているんじゃないか。とは思うけれど、やっぱり、一日は一日。明日には、明日がもう六月なのだと、嘆くことになるのだろう。

 明日の明日、つまり明後日は、本当に正真正銘六月なんだからね。

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