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365個の物語  作者: ひなた
皐月 つらたん
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皐月二十八日

  春の風 先へ進むは 夏の雨


 春の風が心地よく、素晴らしく、過ごしやすい。そんな日は、もう過ぎてしまったとでもいうのだろうか?

 爽やかな陽気はどこへやら。

 このところ、雨の日が続いているようである。

 暑いし、湿度も高いし、これじゃあ春ではなくて夏である。

 まだ、夏になるには、少し早いのではないだろうかね。

 この早い梅雨入りは、夏嫌いの僕に、憂鬱な時間を与えてくれる。

 本気でやめてもらいたいところだ。

 いっそのこと、一年中、春でいてくれたらいいのに。

 しとしとと降り続く雨を眺めながら、僕はそんなことを思う。

 ずっと春ならば、いかに過ごしやすいことか。いかに快適であることか。

 曇り空に想いを馳せた。

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