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皐月二十七日
思い出を 留めたまんまの 胸のうち
あたしとあなたは、ずっと一緒にいたよね。
どんなときだって、ずっと二人でいたわ。
それなのに、それなのにね、どうしてこんなに離れてしまったのかしら。
傍にいることが当たり前で、特別なんとも思っていなかったけれど、こんなにもあたしにとって、あなたという存在は大切だったのね。
なんにも知らないで、全部が輝いて見えていて、全部が楽しかった。
春のように爽やかでぽかぽかで、とっても優しいの。
だけど儚さまでが春のようで、……ああもう、ちょっとだけ、悔しいよ。
だってもう、忘れられたと思ってたんだもん。
ぽかぽかした春の陽気は、あなたのことを思い出させるけれど、暑くなってきたし、大丈夫だって思ってたんだもん。
大丈夫だって、言い聞かせてたんだもん……。




