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皐月二十二日
暑き日に 先の季節を 思いやる
まだ五月だというのに、ここまで暑くなってしまっては、七月や八月には、どうなっていることだろう?
もしかしたら、すべての生き物が乾涸びてしまうかもしれない。
それはありえないことだけれど、思ってしまうほどに、信じられないことさえ起こってしまいそうなほどに、僕は今、暑いのである。
夏になったならば、ルールというものも、それなりに変わっている。
けれどもいまだ五月。
夏服への移行も行われていない。クールビズだってまだ論外。クーラーだってつけてはもらえない。
人間がつまらないルールを作ったがために、夏よりも苦しい暑さの下で、僕は今日を戦わなければならないのである。
しかし夏が訪れたら、どれほどまでに暑くなってしまうのか思いやられる。
……暑いなぁ、まじで、つらたん。




