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365個の物語  作者: ひなた
皐月 春の風、吹き去りていく。
140/365

皐月二十日

  過ぎたるは 限りの値をぞ 届かざる


 ほしかったもの。求め続けていたもの。

 それは近くにあったりして、それは……もう手に入れてしまっていたりして。

 なのにそのことに気が付かないで、限りなく求め続けてしまうのは、どんなに悲しいことなのだろうか。苦しく、辛いものなのだろう。

 過ぎ去ってしまった時間の大切さも、必死に伸ばしたこの手の指も、知らなかったのだろうから。

 可哀想だよね、みんな、みんな、みんなみんな、とっても可哀想。

 時間という何よりも大切なもの。何よりも大切なのに、その大切さというものに気が付くのは、残される時間がごくわずかになってから。

 取り返したいとどれほど願っても、何を犠牲にしようとも、取り返すことなどだれにもできない。

 作り変えることなど、だれにもできない。

 限られた値というものを、越えていこうと望もうところで、どんなに力を持った人も、そこへ届くことがないのだ。

 決して、届くことがないのだ。

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