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卯月十二日
見るものが どれも新鮮 憧れに
無邪気な心 美しきかな
「ねえ、これ何?」
「これ可愛い! 楽しいね!」
「わぁ、うぅっ、うえぇーん! やーだー!」
「やった、あいがとー!」
どれもが新鮮に思えて、何もかもが楽しいようであった。
楽しくて堪らないようで、まだ心が落ち着かないようで、それがその無邪気さの象徴なのだろうと私は感じた。
本当に美しいものだよ。
その無邪気な心を、私も昔は持っていたのだろうか。
今の私からしてみれば、当たり前にしか思えないことに、一つ一つ喜んでいる可愛さ。
無邪気な心の美しさ。
もう本気で、もう一回、入学の頃からやり直したいよ……。




