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365個の物語  作者: ひなた
卯月 一年生の頃ってこんなに可愛かったっけ?!
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卯月十二日

  見るものが どれも新鮮 憧れに

      無邪気な心 美しきかな


「ねえ、これ何?」

「これ可愛い! 楽しいね!」

「わぁ、うぅっ、うえぇーん! やーだー!」

「やった、あいがとー!」

 どれもが新鮮に思えて、何もかもが楽しいようであった。

 楽しくて堪らないようで、まだ心が落ち着かないようで、それがその無邪気さの象徴なのだろうと私は感じた。

 本当に美しいものだよ。

 その無邪気な心を、私も昔は持っていたのだろうか。

 今の私からしてみれば、当たり前にしか思えないことに、一つ一つ喜んでいる可愛さ。

 無邪気な心の美しさ。

 もう本気で、もう一回、入学の頃からやり直したいよ……。

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