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ふらりふらりと逃避する

ちょい一週間過ぎました。

ごめんなさい。

 そんなはずもないか、と冷静になったのも、その数秒後。

 本当に今日の私はどうかしているらしい。

 やっぱり休もうか、と思うけれど、乗り気になれるわけもない。

 結局、またドーム状の遊具の中に引きこもる。


 明日はどうなるのだろう。

 また、学校に連れていかれて、話を聞かれるのだろうか。


 そう思うと、さらに気分が重くなる…ということはなく。

 どころか、少しだけ軽くなったように感じる。

 先生のことを信用しているとでもいうのだろうか。


 いや、ありえない。

 そんなことは、あってはならない。


 正直、あいつは、先生たちとは違うと思っていた。

 けれどもどうだ、彼らは変わらず人間だ。

 それなのに、信じてもいいなんてことがあるのだろうか。


 そもそも、優也だってそうじゃないか。


 本当にあの裏に何もない、なんてことはないはず。

 何より、隠し事はしている。

 何かおかしな点は、探せばいくらでも見つかるだろう。

 いつから私はここまで騙されていたのだろうと思うと、感情が大きく揺れる。


 逃げなくちゃいけないと、初めに思った。


 このままでは、私はおかしくなってしまう気がする。

 騙され続ける運命をたどるような気がする。

 今動かなくちゃ、次に気づいたとき、きっと私は地獄の底だ。


 そう確信していた。

 何故かはよくわからないけれど。


 私は、さっきまで疲れ切っていたはずの体を起こす。

 けれど体は、今すぐにでも動けるというくらい軽くて少し驚く。


 公園の出口へ向かう。

 ここを離れるのは少し惜しいけど、そんなことを言っている余裕はない。

 ここは優也に知られているし、子供だって来てもおかしくない。


 とにかく、誰もいない場所に行きたい。


 公園を出て、大きな通りを出て。

 ふらりふらりと歩いていく。


 自然の匂いがかすめる場所。綺麗な景色が見える場所。

 だけども、誰も来ないような、そんな場所。


 私は、そんな場所を知ってる。

 それを目指して歩いているというのに、彷徨うように私は歩いている。

 自我を失い、当てをなくし、力なく歩き続けるゾンビみたいに。


 右に曲がって、そのまま進んで、しばらく経ったらまた右に曲がる。

 そう長くないうちに左に曲がって、歩いて、歩いて、右に曲がる。

 また右、次は左、しばらくしたら右…そんな感じを繰り返して。


 入り組んだ道の先に、緑が広がってる場所があった。

 ちょっとした丘になっていて、下にはつい最近見たような、海が広がっている。

 どこか煌びやかで、だけどどこか安心感がある不思議な場所。

 移動時間のせいで空はすっかり明るくなってしまったけれど、人は一人も見つからない。


 ここは、結菜ちゃんが連れてきてくれた場所の一つだった。

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