過ちを重ねぬように
今回は短い&優也視点です。
あー、やらかしたな、自分。
あまりにも予想外が重なって、らしくないことをしてしまった。
せっかく彼女の前では隠し通していたというのに。
…きっと、カギだけじゃ僕のすべてにはありつけないだろう。
それでも、僕はそれについては絶対に知られたくなかった。
きっと、今までの努力が狂ってしまうだろうから。
そもそも、あいつが音を出さなければ特に何もなかった話だ。
きっと、あれさえなければ何かが違ってた。
八つ当たりなどと言われるかもしれないが、僕は勘がいいほうなんだ、そうだと思う。
自分のせいでもあるけれど、後で言っておかないとと思いながら、目の前の問題をどうするか考える。
彼女は、僕自身からすべてを話すか、彼女が捜してもいいかの二択を突き付けている。
正直、僕にとってどちらもあまりよいものではない。
だから、僕は第三の選択肢を作る。
AとBしかない回答にCの回答を作る。
彼女の前なら、きっとそれでも理屈が通るものがあるはず。
なんせ彼女は世間知らず。
ここまで騙されてきてくれたのだから。
考えろ、自分。
自分にとっての最善の答えを選ぶなんてこと、今までに飽きるほど繰り返してきたじゃないか。
今ここで、できなくてどうする。
目の前の彼女は、笑みを浮かべいた。
彼女にしてはとても珍しいと思う。
“あの人”からもそんな話を聞いたことがないし、僕も見たことがなかったから。
…彼女は、勝った気でいるんだろうな。
ゆっくりと、余計なことを何も考えなくていいようにと。
目を閉じたまま、考えることだけに労力を費やす。
最善の答えを、見つけ出すために。
…。
もう一度彼女を見た。
彼女は、ただ静かに僕の答えを待っている。
心の中で、静かに笑った。
…世間知らずでいてくれて、ありがとうと思いながら。
僕は、そのまま声を出す。
口を開くのは、さっき動揺してしまった時よりずっと。
ものすごく、簡単に思えた。
聞いてくれよ、僕が出した答えを。
「それじゃあ――」
なんで投稿頻度死んでる私がこんなわんさか投稿したんだと思ってる皆さん。
理由は、今日が私の誕生日だからです。
誕生日くらい、まじめに投稿するよねっていう話です。
はい、それだけなんですよ。




