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かってきままに  作者: 友枝 哲
50/60

第50回 エコーチャンバーによる表現の自由弾圧について、自分の思いをボソボソと呟いてみた。

まえがきは割愛させていただきます。

本編が短いので、本編のみでお楽しみください。

●’25/3/8(土)

 題名とは全く関係ないが、最近、時間の過ぎる速度に驚かされる。

 この前、年越したと思ったのに、もう3月である。。。

 忙しさも合間ってかもしれないが、それにしてもどんどん加速している感が否めない。

 その割りに怪我の直りは遅い。年末捻った足首にまだ違和感がある。さらに加えて、右手首が腱鞘炎になってしまった。

 ドラゴンボールの悟空が入ってたような、液体に浸かって1時間程度で全回復するような医療カプセル。早くできないかなと思ったりもするこの頃である。

 さて、掲題の件である。

 最近、良くも悪くもチャッチャと行動する某国大統領のおかげ(せい?)で、世界情勢に関するニュースに事欠かない。

 ネットを見るとこの大統領のニュースで溢れかえっている。

 そして、そのニュースに対するコメントを見ると、驚くことに某国大統領を褒め称えるものが多く見受けられる。

 さらに、批判的なコメントを書こうものなら辛辣な攻撃コメントが書かれている始末である。

 これが議論であれば、やりあえば良い。だが、議論にもなっていない。

 例えば、アメリカのウクライナ支援に関する内容。(あっ、某国とか書いたのに、名前出ちゃうな。(笑))

 某国大統領(笑)はウクライナに対して、3500億ドルの支援をしたと言っている。

 だが、どんなに調べてもアメリカからの支援額は以下の通りである。

 戦争が勃発した22年2月から23年前半までで約400億ドル。

 23年後半は某大統領のツイートにより共和党上院議員が反対したため、支援なし。

 24年に民主党が押しきり、約600億ドル。

 24年にはロシアの凍結資産から得た利益の200億ドルが世界銀行に送られている。

 それを含めても約1200億ドルである。

 これはチャッチャっとネットでホワイトハウス発表のニュースを調べればすぐに出てくる。

 にも関わらず、某大統領の信者は大統領の言葉を鵜呑みにして称賛の嵐である。

(読んでいる方で某大統領が好きな方がいたらごめんなさい。)

 そんなコメント群を読んでいて、ちょっとひどいなと思ったので、上記内容を書き込んでみた。さらに最後には3500億ドルの支援詳細を教えてほしいと付け加えた。

 驚いたのはここからである。

 一向にReplyが来ない。

 そして、1日後にそのコメントがなくなったのである。

 称賛コメントは増え続けているのに、私のコメントがなくなっているのだ。

 他のニュースでもう一度やってみた。

 某大統領がウクライナの支援を止めるというニュース。

 そこで、ブダペスト覚書を取り上げて、コメントを書いてみた。

 ご存じの方も多いと思うが、ブダペスト覚書というのは、ソ連崩壊後、ウクライナが大量の核兵器を持っていたのを捨てさせる代わりに、イギリス、ロシア、アメリカがウクライナの領土安全保障をしますという内容の契約書である。

 そこにはウクライナの領土安全を脅かす状況になった場合、支援をする。という内容も書かれている。

 時折見るのが、ブダペスト覚書は約束であって、守る必要がないというコメントである。

 私はそれは本当かとファクトチェックもした。

 ブダペスト覚書は本文がネットに公開されており、それ(原文)を読んだ。

「ウクライナの領土安全保障をします」という内容にはObligation(義務)という単語が使われている。

 そして、「ウクライナの領土安全を脅かす状況になった場合、支援をする」という内容にはCommitment((破ることのできない)約束、責任)という単語が使われている。

 契約書に書かれているCommitmentというのは、ほぼ義務であり、単語として同義語はObligation(義務)である。

 例えば、逆に義務がないということを契約書に書く場合、Without commitmentと書く。

 上記内容を書いて、支援するのは当然だとコメントを書いた。最後に支援する必要がないというのはどういう点から来るのか教えてほしいと付け加えた。

 そして、それに対して1件Replyが来た。

 だが、たぶんそれは反大統領信者の方で同じ意見であると書かれていた。

 ところが、信者から攻撃コメントが一向に来ないのである。

 1日後、まだコメントはあったが、全然反論が来ない。

 2日後、こちらもコメントがなくなっていた。

 称賛コメントだけが残っている状況であった。

 皆さん、エコーチャンバーという言葉をご存じであろうか。

 SNSなどで同じ意見、価値観のニュースが繰り返し飛び込んでくることで、それが正しいのだと信じたり、思想が増幅したりする現象のことである。

 元々は音響関係の言葉であったが、宗教などの盲信現象に対して使われたり、最近では主にSNSなどに対して使われている。

 フィルターバブルという言葉も同じ意味合いで使われている。

 まさに上記の内容も発信者が都合の良い発言だけを取り上げ、逆のコメントは削除してしまうことにより、エコーチャンバー状態となっていると感じた。

 最近、韓国人の同僚に聞くと、韓国の民主党は、大統領を応援する情報を発信している発信者を告発できるサイトを作っているらしい。こうしてニュースやサイト、SNSから自分とは逆側を支持する情報を消し去ろうとしている。

 中国人の同僚は、国では当然のように全てが取り締まられていると言っていた。

 ロシア人の同僚は、笑いながら特に口には出さなかったが、あの現職大統領のことはあまり良くは思ってなさそうだった。(私がそう感じているだけなのかもだが。)

 これらはまさに表現の自由の弾圧に他ならないと感じている。この流れが最近特に強くなっているように思う。

 こういうのを見ると、怒りが込み上げてくるが、何か虚しさも感じてしまう。

 そして、結局みんな自分の立場があって、こうなってしまっているというのも理解できてしまうのである。

 かく言う私も、周りのアメリカ人、中国人、ロシア人、韓国人はきっと自由主義、民主主義が好きな人たちなので、これはこれでエコーチャンバーなのかもしれないが。

 そういったことも踏まえて、これだけ各国がわがまま放題になっている今だからこそ、もっと真剣に考えるべきことがあるような気がする。

 もう少しだけでもお互いが歩み寄るべきな気がする。本当に1歩といわず、半歩でも。

 まあ、某大統領が関税かけまくったり、おかしなことをして、ドルが安くなってくれると私としてはありがたいのですけどね。って、お前も自分ファーストかい!!(笑)

 すみません。最後はちょっと笑ってもらって終わらせようとしました。(笑)


あとがきは割愛させていただきます。

読んでいただき、誠にありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
また興味深いエッセイをありがとうございます。  究極的には、自由を求めて戦争するか、不自由を受け入れて平和を享受するかの二択になるのかもしれません。  ウクライナも日本も勢力の狭間と言う点では同じ。…
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