第48回 宇宙で戦闘する機体のあるべき姿について、恥ずかしながら自分なりの考えを形にしてみた。
まえがきは割愛させていただきます。
本編短いので、本編のみでお楽しみください。
●’25/1/30(木)
スペースオペラやSFで良く見る宇宙戦闘機やロボットたち。
子供の頃、あれらを見て、そのカッコ良さに心をときめくかせていた。
ガンダムやスターウォーズのミレニアムファルコンやXウイング、スタートレックのエンタープライズ、宇宙戦艦ヤマトに無責任艦長タイラーのそよかぜ、などなど、挙げればキリがない。
これらの作品たちは私の人格形成に多大な影響を及ぼしていると言っても過言ではない。私はこれらの作品をこよなく愛している。
だが、大人になり、懐かしさから再度見直すと、ふと気になる点が出てくるのだ。
それは宇宙船やロボットの形状や機構である。
私が技術者であるがゆえなのかもしれない。
そんなとこまで気にする必要ないじゃん!という声が聞こえてきそうだが、気になり出すと思わず見てしまうのだ。
その形状や機構というのが、例えばコックピットが戦闘機の上面や指令室が戦艦から突き出ている形状である。
明らかにこれは重力が働いている地球上で戦うための構造であり、宇宙という上下左右に関する共通認識がない空間においては弱点を晒しているとしか思えないのである。
具体的に言うと、地球上では重力が働いている。そのため、上下が説明なしに決定する。
そして、戦場において、高度が高い方が有利である。
それゆえにコックピットが上に付いており、上に位置する敵を素早く認識できるようにしている。
同じ理由により、戦艦の攻撃方向は水平から上に撃ち、放物線を描き、敵戦艦を狙うか、上面戦闘機を狙うかという構造になっている。ブリッジが突出しているのは、水平線の敵を素早く認識するためでもある。
もちろん潜水艦もいるが、水中にいるため、それらには別の攻撃方法を取っている。
だが、宇宙空間ではどうか。
宇宙ではどちらの方向が有利とか、どちらの方向に移動が困難という概念が存在しない。そのため、全方向に展開が可能で、それゆえに全方向から攻められる可能性が非常に高い。
戦艦のみならず、戦闘機のドッグファイトにしても同様である。
そうなった時に、戦艦のブリッジ(指令室)が一方向に飛び出しているのは間違った設計であると言わざるを得ない。
また、戦闘機やロボットの機構にも?な点が多い。戦闘機やロボットに旋回用の機構がほぼない。
あるアニメでは、宇宙空間にまるで空気があるかのように、戦闘機が機体を傾け、揚力のバランスで曲がってるように描かれている。
ガンダムを代表するロボットたちもすごい勢いで姿勢や進行方向を変えるが、それに伴う力Fが生まれる機構が(描かれてい)ない。
と、大人になってからは常々思っていた。
だが、それが自分に跳ね返ってきた。
というのも、実は今、私が書いている小説に宇宙空間での戦闘が度々出てくる。
じゃあ、お前はどうすんだよ?と当然のように行き当たってしまった。
そこで、こんなのはどうだろうか?という戦闘機の絵を恥ずかしながら描いてみたので、ちょっと説明したい。
部品から説明すると、私の考えた機体はアサルトユニットとブースターユニットとコックピット部に分かれている。
まずはアサルトユニット。武器が大量に搭載されつつもメインブースターがあり、側面に小型ブースターが何個も備え付けられている。
これにより、ユニット自体を回転させることもできるし、機体自体を回転させたり、水平方向にシフト移動させることも可能である。
武器やブースターの出力は現状の戦闘機やロボットの出力、機器の重量などから未来の技術進歩(希望的予想含む(笑))も考えて書いている。
絵を見た皆さんは、こんな出力をどうやって稼ぐの?と思うであろう。
その点は私の書いた「ガロワのソラの下で」で明らかにしているが、現世界の物理界でも言われている、隠れた6次元の物質を流入させることで、この世界の物質との対消滅を発生させてエネルギーを得るS2機関という発電が実現されている設定である。
さらに、アサルトユニットにはビットと呼ばれる小型移動ユニットが付属している。
これにもメインブースターと小型ブースターが付いている。
もちろん攻撃機能も備わってる。
イメージは完全にガンダムのファンネルである。
パクリではなく、オマージュです。(笑)
それらが連結した状態がこんな感じになる。
そして、この連結状態のユニットが4体、機体の前方にある。
さらに機体の後方にはブースターユニット。こちらにもメインブースターの他に小型ブースターが至るところに付いており、回転やシフト移動を可能としている。
また、そこまで大量ではないが、攻撃設備も備わっている。
こちらのブースター、各武器の出力もアサルト部と同様である。
一応、大気圏内でも航行可能とするため、翼も付いている。
そのユニットが4体、機体の後方にある。
これらのユニットが中央のコックピットボールに連結される。ブースターユニットの側面とコックピットボールは以下の図である。
そして、最後が全てが連結された状態の図である。
この8体のユニットを縦横無尽に回転させることができる。
アサルトユニットとブースターユニットで出力に差があるとはいえ、全ユニットにメインブースターが付いているので、これらを90°回転させれば一気にそちらに向けて加速することも可能である。
これが主人公が搭乗する戦闘機である。
と、勝手に妄想を膨らませながら、次回作を鋭意制作中である。
なんだよ?また宣伝かよ?と聞こえてきそうであるが、全くその通りである。(笑)
上記の意味では、実はスターウォーズのデススターや銀河英雄伝説のイゼルローン要塞は球体であり、どの方向からも同じように受けられると理にかなっているのだが、さすがに主人公が乗るにはちょっとなという形なので、ボツにした次第である。
上の戦闘機の図を見て、こうした方が良いのではというのがあれば、是非ご教授いただきたい。また、私の方がうまく描けるよという方がいらっしゃれば、お声掛けいただけるとこれまた助かります。
修正案いただければ、次回作の手直しをしながら、時間あれば、修正したいと思います。(大幅なものでなければですが。。。)
読んでいただき、ありがとうございました。
「ガロワのソラの下で」の続編「タキオンの矢」は2月からスタートします。