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かってきままに  作者: 友枝 哲
47/60

第47回 『チ。-地球の運動について-』を猛烈にお薦めしたく、その想いをツラツラ書いてみた。

まえがきは割愛させていただきます。

本編が短いので、本編のみでお楽しみください。


 ●’25/1/21(火)

 とうとうトランプがアメリカの大統領になる日が来てしまった。

 貧困層は結構トランプ派の人が多いとアメリカ人の友人に教えてもらい、関税が彼らを苦しめるというのにそのことを全然理解してないのかと驚いていたのも結構前。時間が過ぎるのは早いものである。光陰矢のごとし。

 と、全然関係ない話からスタートしてしまったが、実は年末日本に帰国していた。

 そして、小学校の時の友人に37年ぶり(かな?)に会って、美味しいものをいっぱい食べながら、いろいろと話をした。

 その中に掲題の『チ。-地球の運動について-』にハマってるという友人の話を聞き、私もNETFLIXでアニメを見た。そして、今ドハマりしている。

 簡単にあらすじを言うと、

 15世紀P国ではC教が人々の信仰の中心にいた。

 その中、C教が支持する天文学の教えは、地球が宇宙の中心にあり、星々がその周りを廻っている、いわゆる天動説が正統説であった。

 だが、天文学を研究する人の中に、太陽が中心で地球はその回りを廻っている、つまり地動説を唱える者が現れる。

 それはC教にとっては異端であり、それを研究している者がC教に見つかれば拷問を受け、それでも改めない場合は火炙りの刑、死刑となる。

 そんな状況下においても、一部の研究者は命をかけて研究を進める。そんな研究者の話である。

 それほどまでに真理が人を駆り立てる。それはまるで真理が自分を見つけてほしいと訴えかけているかのようでもあるのだ。

 と、最後の2文は勝手に私が付け加えてしまった。(笑)

 付け加えたくなるほど、天文学を研究する人が真理を追い求めることに抗えない、真理に惹かれるその姿が尊く感じるのだ。

 殺されることが分かっていても、なおも前に進む。

 地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは宗教裁判で言ったと言われている台詞。『それでも地球は動く』。まさにそんな感じだ。(実際にはこの台詞は作られたものらしいが。)

 この漫画、アニメはもう結構有名みたいで、皆さんの中にもすでに見たよという方も多いかもしれない。漫画ももう完結していて、私も買おうかなと思っているところだ。

 ただ、アニメも漫画もまだの方で、グロい表現が苦手な方は控えておいた方がよいかもしれない。

 拷問シーンは本当にちょっとヤバイ。私は映画「ハンニバル」の最後で気を失いかけたほどそういうのが苦手なので、これを見た時、吐きそうになった。

 天動説、地動説の対立は歴史の中でも有名なので、皆さんもご存じだと思われるが、P国はポーランドのことだろう。地動説で有名なコペルニクスはポーランドの人。そして、C教はキリスト教。

 実際にアニメにもあるような拷問が異端者に対して行われていたのは事実であり、異端としてあげられていたのは地動説だけではなく、他の宗教信仰者も対象であった。当時は他宗教を邪教とし、それを信仰する者は悪魔に取り憑かれたとして、拷問や死刑にしていた(はず。)中でも魔女狩りは有名であろう。

 ありえない。

 だが、そう思う一方で、当時、まだ科学技術も進んでない中で、神様が地球を中心に作ったから、物は地球に向かって落ちるのだ。

 星々は聖なるものだから落ちてこない。

 地球だけが汚れていて、ちゃんと教えを守って死んだら天界に行けるんだ。

 そう毎日言われ、反論材料も見つけられないなら、それに歯向かえるだろうか。

 信じてしまうのはないか。と、アニメを見ながらそう感じていた。

 そして、同じことが現代でも起きていると感じていた。

 一度Youtubeで気になるものを検索すると、それに似た主張のものが山ほど出てくる。

 まるで世界はその意見で溢れかえってるようにも見えかねない。

 下手をすると盲信してしまう。

 そして、そういう動画のコメントを見ると染まった人たちのコメントで溢れかえっている。

 そこに反対意見でも書こうものなら、きっとすごい勢いで攻撃を受けるのが容易に想像できる。

 人は自分が正しいと思って行う行動ほど凶悪になるものなのかもしれない。当時の拷問も自らが善と思えばこそ成せるカルマだったのだろう。

 と、このアニメ(漫画)はいろいろ考えさせられる。

 あと、名言が多い。アインシュタインも言っていたが、それと同じようにある男が真理とは美しさを兼ね備えているものだという内容を言うシーンもある。また、ある女性が文字とは、、を語るシーンも素晴らしい。

 物語を見てスカッとしたいと言う方にはお薦めはしないが、少し哲学に浸りたいとか、新しい一歩を踏み出すことに躊躇っている方には是非お薦めしたい。

 あと、拷問系が好きな人が見ると、新たなページを開いてしまうかもしれないので、そういう人は社会のためにも見ないでいただきたい。(笑)

 そして、もしこれを見たと言う方で、この台詞いいよね!があれば教えてください。

 あと、予告ですが、月末にもう一回これを更新して、新しい小説をスタートさせます。


あとがきは割愛させていただきます。

読んでいただき、ありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
おじゃまします。 またかなりアツいものを教えて頂いてありがとうございます。 電子書籍で1巻買って読みました。これは、アツいですね。絵柄がスゴイので、苦手な人には確かにツラそう。 ひどい話は好きなので…
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