第42回 ディズニースターウォーズについて、古参ファンの熱い気持ち(グチ)を書いてみた。[ネタバレ有り]
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
● ’24/7/2(火)
かなり更新が開いてしまった。
本業が超が付くほど忙しかったためであるが、何とか山を越え、やっと落ち着いた。その反動からか、ちょっと燃え尽き感がある。
とは言いつつ、時間がようやく取れたので、見たかったスターウォーズ「アコライト」を一気見した。(燃え尽きてないのか?)
一気見といっても8話中の5話までしかまだ公開されていないので、そこまでを見たわけである。
結論的には「うーん。。。ちょっとヒドイな。」であった。
この感想はルーカス・スターウォーズ大好き一ファンの声であるので、その点、ご了承いただきたい。
ご存じの方もいらっしゃるかもだが、『アコライト』の世界背景を少し紹介しておく。
『アコライト』は正史と言われている映画のエピソード1から100年前の話である。
この時代はジェダイ黄金期と言われており、映画で出てくる時代よりも遥かに強いジェダイがたくさんいたとされている時代である。
ここから私の意見を述べたいと思う。が、もし「『アコライト』もう見たし、面白かったけど。」という方はこの先は読まない方が良いかもしれない。(笑)
あと、ネタバレが嫌な方も読まない方が良いと思う。
本当はこういう否定的な批評はしたくないのだが、ちょっとあまりにも酷かったので、古参ファンとしては、もう書かざるを得ない心境になった。
ネットでディズニースターウォーズはポリコレ取り入れすぎでよく叩かれているが、ひとまずそれは置いておく。そっちに目が行きがちだが、それ以外でもちょっとエピソード1~6好きには耐えられない点が多い。(私だけではないはず!)
不満は大きく2点。
1点目=ルーカスの描いているスターウォーズの世界観を大きく崩している点。
アコライトの時代は先ほども書いた通り、ジェダイ黄金期である。にも関わらず、スタートしてすぐにジェダイマスター一人が結構呆気なく殺されてしまう。
一応、ジェダイマスターの相手は、主人公の女の子で、どこかでマスタークラスからフォースの使い方を教わったようであった。(ここでは描かれていないが、後でシス(敵)に教えを受けていたことが分かる。)
にしても、いきなりマスタークラスが殺される展開はちょっとな。。。このあたりが世界観を継承できてないように感じた。
しかも、第5話までほぼライトセーバーでの戦いは描かれない。
そして、第5話でついにセーバー戦が見られることとなる。この時、敵のシス(ボス)クラス1人とジェダイマスタークラス4人、パダワン(弟子)クラス2名で戦う。
だが、マスター1人を除き、皆殺されてしまう。つまり1対6でほぼ皆死に、しかも敵は取り逃がすという始末。
いや、ジェダイ黄金期の話だよね?まずそこの活躍ぶりを描いてやらないとじゃないか?
それを見せた上で、それでも圧倒的なシスの武芸で押し退けられるなら分かるのだが、あまりにも何かジェダイが弱すぎると感じるのである。
そして、1対6でのセーバー戦も周囲でセーバー振り回しているだけで戦ってないのが、モロ見える。殺陣が酷すぎる。
あと、シス(敵)側の秘密兵器なのか、敵がヘルメットをジェダイのセーバーに当てると逆にセーバーが数秒使えなくなるというチート防具が登場する。そんな技術、正史(映画)には登場してないんですが。。。
そして、セーバーが使えなくなった後、ジェダイが素手で戦うのだが、あれだけセーバーは当たらないのに、素手になった途端、攻撃がヒットし始めるのである。
ジェダイはフォース以外にも超反射神経、超洞察力(マスタークラスの一部は予知能力)、超運動神経の持ち主であるため、ブラスターはおろか、セーバー戦でもほぼ当たらず、セーバーに集中するがゆえに時おり放つ蹴りなどが当たるわけである。
それなのに素手で戦いだした途端、もうそのあたりの喧嘩のような状態になる。
そういった理由から、ジェダイの戦いとは到底思えない状態なのだ。
2点目=主人公の女の子や敵シス(ボス?)の行動が非常にムラがありすぎる点。
最初、主人公の女の子はある理由からジェダイ暗殺を企て、マスタークラス2人を殺害することに成功する。
だが、ある時、ジェダイ暗殺のきっかけとなっていた理由は勘違いであることが発覚。
主人公の女の子はジェダイ側に投降すると言い出すが、その直後、ジェダイパダワン(弟子)クラスに遭遇した途端、パダワンを殺害しようとするのである。
マスタークラス2人を殺害しておいて、何の悩みもなさげに、勘違いでした、投降します、とサッと転身する描写。そして、さらに殺害しようとまた転身。えっ?さっき投降する言うてたよね?と。
シス(ボス)もジェダイ側に寝返ろうとした主人公女の子を見つけ、普通にまるでなにもなかったように受け入れる。これ、ダースベーダーだったら間違いなく女の子殺されてるだろうなと思っていた。
とまあ、メインのキャラクタであるはずの人物が、あまりにも行動に脈絡がない。
これが全く新しい映画やドラマなら良い。
だが、スターウォーズと付くからには、やはりルーカス監督の創った世界観を崩すべきではないし、ストーリーでの驚きの作り方も継承してほしいところである。
全8話中5話なら、エピソード4~6で言えば、ダースベーダーがルークにお前は私の息子だと告げる当たりだ。あの悲壮感はすさまじかった。
エピソード1~3で言えば、アナキンが母親の死をきっかけに闇落ちし始め、共和国軍が誕生し、ついにパルパティーンの支配体勢が整い始め、ヤバイヤバイと思いはじめるところだ。
それに比べるとストーリーが弱いと感じざるを得ない。
また、新しい試みだったのだろうが、第3話ではミュージカル的な演出が施されていた。ちょっとこれも白けてしまった。
アコライト第5話はYoutubeなどで比較的肯定的な意見がそこそこ見られるので、私個人が古参ファン=老害となっているのかもしれない。
だが、明らかにエピソード7~9はルーカス監督の意見を取り入れてないし、アコライト同様、ジェダイが少し超能力が使える人くらいな立ち位置に見える。ライトセーバーも軽く見られているような印象だ。
ルーカス監督が書いた本では、ルークもレイアも生き残っているし、確かルークはシスが送り込む女性暗殺者と結婚して、子供まで産まれるはずなんだが。
今後、ディズニーがスターウォーズのエピソード10以降を作るとのことだが、もう心配しかない。
ジョブズを追い出して、結局再び招き入れたアップルのように、ルーカス監督を再びスターウォーズ製作陣に呼び寄せてほしいものである。
いや、今回これでもかってくらいディスってますが、ディズニー自体は好きなんですよ。スターウォーズで変なことやらないでほしいだけです。いや、本当に、心からそう願っています。
それでは、最後にお約束の一言。
May the force be with you...(フォースと共にあらんことを)
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。