第40回 ドラえもん最終回ネタとタイムパラドックスについて、かってきままな妄想を交えて書いてみた。
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
● ’24/5/28(火)
たまにYoutubeでおすすめに上がってくるドラえもん最終回動画。ついこの間もそんなおすすめを思わず視聴して、涙してしまった。
皆さんもドラえもん最終回の話をご存じだろうか。いろいろな最終回ネタがあり、実際にあった最終回としては、
1.ドラえもん未来へ帰る
未来からの時間旅行をする人のマナーが悪化して、タイムパトロールが未来旅行を完全に禁止してしまい、ドラえもんが未来に帰ってしまうという話。のび太が最後に「引き出しを開ける度にドラえもんを思い出すのです。」という台詞で終わる。かなり悲しい終わり方である。
2.もう一つの「ドラえもん未来へ帰る」
セワシ君がこれ以上ドラえもんがいるとのび太がダメになってしまうと考えて、ドラえもんを未来に返そうとする。のび太がそれを知り、ドラえもんを未来に返すべく、のび太がこれから自分で何でもやるんだと決心して、自分一人で自転車の練習をする。それをセワシ君とドラえもんが未来でタイムテレビを使い、その様子を見ている。という話。
3.さようならドラえもん
映画「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」でも有名な最終回。未来に帰らないといけないドラえもんを安心させるためにジャイアンとのケンカでのび太が必死に戦う。最後はジャイアンがしつこいのび太に驚き、おれの敗けだと言う。のび太がドラえもんに安心して未来に帰ってと言う感動の話。これ見ると泣ける。あの歌でも泣ける。
4.帰ってきたドラえもん
さようならドラえもんの続きとして描かれた最終回。未来に帰ったドラえもん。それをまだ引き摺るのび太。そんなのび太にスネ夫、ジャイアンがエイプリルフールにドラえもんを見たと嘘をつく。いたたまれなくなったのび太はドラえもんが最後に残した箱を開ける。これはドラえもんがどうしようもなくなったら開けてと言っていた箱。その箱には「うそ800(エイトオーオー)」という道具が入っていた。のび太はどんな道具かは知らないまま、その道具を使う。そして、ママに「ドラちゃんは見つかったの?」と聞かれ、のび太が「ドラえもんはいない。もう一緒になんか暮らせないんだ。」と言うのだった。だが、「うそ800(エイトオーオー)」は言ったことが嘘になる道具。その発言が嘘になり、ドラえもんが帰ってくる。そこでドラえもんに会ったのび太がさらに「うれしくない。これからまたずっとドラえもんと一緒に暮らさない」と言う。これも泣ける。最後ののび太の台詞が秀逸。
長くなってしまったが、上記は公式の最終回で実際にあったものである。だが、非公式で中には訴えられたような最終回もある。それが以下のものである。
→ のび太植物人間説
→ のび太ドラえもんを修理する
皆さんも一度は耳にしたり、見たりしたことがあるものではないだろうか。
のび太植物人間説は他の話にもよくある、実は夢でしたという話。これはちょっとあまり好きではない。
これとは対照的に、私は2つ目の「のび太がドラえもんを修理する」話が非常に気に入っている。最初に泣いたと書いたのはこれを見ての私の反応のことである。ただ、誤解されると怖いので何度も書くが、これはあくまで非公式の最終回である。
この話は以下のような内容である。
のび太が家に帰ってくるとドラえもんが動かなくなっている。ドラミちゃんに相談するとどうやら電池切れとのこと。猫型ロボットの補助記憶装置が耳についており、ただ電池を入れ換えるだけだと耳のないドラえもんはこれまでの記憶がなくしてしまう。未来に返して入れ換えたとしてもドラえもんの記憶はなくなってしまう。しかも、なぜかタイムパトロールが時間旅行を禁止しており、ドラミちゃんも過去にいけない状況。そこでのび太は自分で直そうと決心する。のび太はみんなにドラえもんは突然未来に帰ってしまったと話した。のび太はそこから猛烈に勉強して、高校時代の成績は出木杉君をも遥かに追い越してしまう。そして、未来でロボット工学博士になったのだった。その未来では出木杉は日本の総理大臣。出木杉はある日、大人になったスネ夫とジャイアンに会い、話をする。日本の総理である出木杉は実は未来からメッセージを受け取っていた。今日、技術を一足飛びに進歩させる大きな発明がなされるというメッセージ。出木杉はスネ夫とジャイアンに未来から来た物や情報でその先の未来が変わるというタイムパラドックスの話をする。そして、まさにその日、のび太は奥さんとなったしずかちゃんに今まで絶対に入ってはダメと言っていた部屋に案内する。そこには耳の付いたドラえもんがカプセルの中で横たわっていた。そして、のび太が電源をいれるとドラえもんが起き上がり、「のび太くん、宿題はもう終わったのかい?」と言う。大人となったのび太、しずかちゃんの姿が子供の姿となり、ドラえもんに泣きながら抱きついているシーンで幕を下ろす。この瞬間、のび太の宿題がまさに終わったのである。
何度も何度も書くが、これは非公式の最終回である。だが、私の中では一番しっくり来る最終回なのだ。この話では、なぜドラえもんだけが時間旅行を許されていたのか、出木杉君はなぜ映画に出てこなかったのかなどなど、いろんな不思議が全て解決されるのである。しかも、泣ける。これが同人誌で書かれたものというから驚きである。
ただ、一点。タイムパラドックスだけはしっくりこない。この話の中で出木杉君がスネ夫やジャイアンに向けて話す。
「ドラえもんが来た未来を考えるとどうしても文明の進歩が遅い。」
お気づきの通り、この話は、のび太がドラえもんを直してドラえもんが動き出す=ドラえもんの技術が使えるようになる。というタイムパラドックスを含んでいるのだ。
では、最初のドラえもんは誰が作ったのか?そこがしっくりこないのである。
同じようなタイムトラベルの映画は他にもある。皆さんもご存じの「ターミネーター」や「バックトゥザフューチャー」だ。
ただ、バックトゥザフューチャーにはタイムパラドックスが、私が思い付く分には、存在しない。ドクターエメットブラウンは自力で次元転移装置を思い付いていたし、マーフィーの父親であるジョージが過去でビフを打ちのめすことで、未来における上司、部下の関係から主人、使用人に関係にひっくり返っている。だが、そのきっかけを作ったマーフィーは落ちこぼれジョージから生まれているのだ。マーフィーが過去に行って、いろいろやった結果はすでに未来に反映されているはずなので、途中でマーフィー自身が消えそうになるという現象は若干おかしいのだが、それはまあ置いておくことにする。
ターミネーターはと言うと、良く言われているジョン・コナーの父親が未来から来たカイル・リースである点だ。だが、実はこれはターミネーター2の公式設定で解決されている。あまり知られていないが、公式の設定では、未来のスカイネットがジョン・コナーの父親を殺した場合をシミュレーションしており、その結果、父親を殺しても別の人間が父親になり、ジョン・コナーが生まれてくることになっている。そのため、スカイネットはサラ・コナー殺害に舵を切ったのだ。つまり、カイル・リースが父親になってなくても実はジョン・コナーは生まれてくるという設定だ。だが、そんなこと、シミュレーションで分かるものなのか?と思い、私は勝手に実はターミネーターは2周目の世界ではないかと思っている。しかし、ターミネーター4の監督、マックGはそのことを知らなかったのか、スカイネットの殺害目標の一位をカイル・リース、二位をジョン・コナーにしている。初めて見た時、「いや、カイル・リースいなくてもジョン・コナーは生まれるんですが。」と思わず突っ込んだ。(笑)まあ、それは置いておこう。
で、話を元に戻す。ドラえもんだ。もし仮に非公式ではあるが、のび太がドラえもんを修理する話にタイムパラドックスがないと仮定すると、誰かが大元のドラえもんを作ったことになる。
そこで考えてみた。ドラえもんが来ることで影響を受けて未来が変わったとして、そのドラえもんに会い、影響を受けていて、且つとても頭の良いヤツは誰か?
そう!!出木杉君である。実はドラえもんが未来から来なかった場合、出木杉君がドラえもんを作っていたのではないか?のび太がやるよりも遥かに速い文明の進歩を作り出していたのではないか?だが、そこにセワシ君がドラえもんを送ったものだから未来が変わってしまった。しかも、出木杉くんがドラえもんを作らない方向に未来が変わってしまったものだから、タイムパトロールも慌てて、のび太に作らせる方向だけ時間関与を許したのだ!!(笑)
めちゃくちゃ勝手な妄想が入りまくっているが、それだとタイムパラドックスが起こらず、うまくまとまるのである。そう考えると出木杉君、一番の被害者だなと。(笑)
実はこれ、仕事をしつつ、ふと思いついて、思わずニヤケてしまった。皆さんもこんな妄想を膨らましたことはないだろうか。こういう妄想を膨らましていて思うのは、やはりSFは面白いなと。
非公式最終回のことを広めると公式に怒られるかもしれないが、Youtubeで見れるので、皆さんも是非一度、のび太がドラえもんを修理する話を見ていただきたい。マジで泣ける。ただこれは非公式最終回であることをお忘れなく。(笑)
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、誠にありがとうございました。




