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かってきままに  作者: 友枝 哲
36/60

第36回 トランプ氏が述べたとされるウクライナ戦争に関する発言への驚嘆について、ツラツラと書いてみた

まえがきは割愛させていただきます。

本編短いので、本編のみでお楽しみください。


● ’24/4/10(水)

 一昨日未明、帰宅の際にとんでもないニュースを見た。もう驚愕の一言。身体は疲れているが、さすがにこれについて書かなくてはと思った。

 皆さんもご覧になったかもしれないが、トランプ氏がウクライナ戦争に関して発言したと言われる内容だ。

「ウクライナ南部のクリミア半島、ならびに東部ドンバス地方の国境地帯をロシアに割譲するように圧力をかけることで戦争終結に持ち込める」

 と語ったと関係者内から話が出たのである。

 本当に言ったかどうかはまだ明らかにはなっていない。なので、トランプ陣営が否定するかなと1日待ってみた。だが、全然その内容を訂正するような報道はない。ということは、この報道は少なくともトランプ氏の意に反していないのだろう。

 トランプ氏は以前から自身が大統領になれば24時間以内にウクライナ戦争を終結させることができると豪語していたことや民主党のウクライナ支援の法案を潰す動きをしていたことを考えると上記のことを言っていてもおかしくはないと感じる。

 本当にあり得ない。トランプ氏は1994年にアメリカ、イギリス、ロシア、ウクライナによって結ばれたブダペスト覚書を知らないのだろうか?

 ご存じかもしれないが、一応内容を書くと、この当時、ウクライナは世界第3位の核兵器保有国だった。ソ連の持っていた核兵器がウクライナにあったためだ。それを放棄させる代わりにアメリカ、イギリス、ロシアがウクライナの安全保障を約束するという内容であった。そして、それはロシアの侵攻によって破られた。さらにはアメリカ、イギリスもそれを退けることができなかった。

 あまり核抑止力には賛成したくないが、確かにウクライナが核兵器をそのまま保有していれば、前回や今回のロシア侵攻はなかっただろう。それをさせたにも関わらず、ロシアもアメリカも堂々とこの約束を破りに破っているのだ。アメリカはクリントン大統領が、ロシアはエリツィン大統領が結んだものなので、お互い反対の政党が行ったことかもしれないが、それを言い出すと世界は無秩序になる。

 もし上記を本当にトランプ氏が言っているのなら、トランプ氏が大統領になった瞬間から世界は急激に不安定になるだろう。

 以前も書いたが、現在ロシアが行っていることは完全に武力による現状変更である。トランプの発言が本当ならそれを容認するということに他ならない。これがまかり通る世界ともなれば、中国もより一層台湾に圧力を掛けるようになるだろう。中国は台湾を土地としての価値も去ることながら、TSMCの持つ情報に関しても喉から手が出るほど欲しいはずである。先の台湾地震の際にも中国は「中国の一部である台湾地域での地震で世界からの同情を得られて。。。」と災害を政治利用するほどだ。最悪、武力行使もあり得るだろう。沖縄まで中国だと言い出しかねない。というか、昨年、習近平氏は実際に「琉球と中国は深く交流している」と沖縄を別の国のように述べているほどだ。(もちろん昔は別の国でしたが。)

 そして、イスラエル、パレスチナ問題も根深い。最近ではイスラエルがガザから撤退したとの報道もあった。報道関係者の一部からはアメリカ、バイデン大統領の牽制が効いたのだと言っているが、私の見立てではアメリカの功績ではなく、ただ単にイスラエルは対イランを想定して、一旦自国に軍隊を戻したのではないかと思っている。

 これもご存じのことと思うが、先日、イスラエルによると思われるシリア内イラン大使館の空爆が実施された。この空爆でイランの上位将校が亡くなっている。イラン側の最高指導者の発言を聞くに、イランは本気で復讐を考えているようである。

 イスラエルという国も、本当に自分のやりたいようにエルサレムを自分達のものとして囲い込み、ガザに攻め込み、イランを空爆し、そして我々が正義だと宣っている。

 この点ではロシアと同じである。もっと言うとトランプ氏も同じである。自分の主張を否が応でも通そうとする。

 一時期、私は、世界で最も戦争をしていたヨーロッパで1993年にEUができ、アフリカ統一機構が2002年に現実味を持ったアフリカ連合になり、2007年には南米諸国連合もできるのを見て、世界がどんどん1つになっていくのかなと勝手に想像していた。

 だが、今や世界はこんなにもわがままだ。

 さらに、最近では、嫌いな相手(国)とは話もしないという国が増えてきている。そんな話を聞くと自分が小中学生だった頃を思い出す。ある意味、厨二病だ。自分たちは特別な存在で、特別なパワーを持っている。そんな風に思っているようにも見える。

 キューバ危機の時は、私はまだ生まれていなかったが、あの冷戦時代と呼ばれた頃であっても水面下で対話が何とか成立していて、危機が回避できたとドキュメンタリーで見たことがある。その対話がなければ、核戦争になっていただろうと。だが、その対話が今はなくなってきている。自分が思ったようになんかできない。そんなことは今時きっと小学生高学年でも分かっているはず。だが、それを今や大国の大統領がやってしまう。それを国民が否定せず、むしろ支持する。恐ろしいことこの上ない。私のアメリカ人の知人はトランプはあり得ないと言っているが、果たしてどうなることやら。。。

 恐ろしい話だが、世界が第三次世界大戦に向かっているような気がしてならない。

 仕事に疲れ果てた状態でこんなニュースを見て、回らない頭で考えているから、こんなことしか思い付かないのか?そうであってほしい。杞憂であってほしい。

 仕事に方が付いたら「トランプさん、何言ってんだよ。冗談は名前と髪型だけにしてくれよ。」と笑い飛ばせるのだろうか。

 というか、バイデン氏もトランプ氏もちょっと高齢過ぎないか!?現在、バイデン氏が81歳、トランプ氏が77歳。新しい人いないの?と思うばかりである。もちろん歳を取っても素晴らしい方はたくさんいらっしゃるのは理解しているが、リスクアセスメントを考えると、もう死が稀な確率ではないのでは?重篤度=致命傷、重傷、発生頻度=確実のレベルでは?と思ってしまう。アメリカの平均寿命は76歳で、これは医療保険に8%の人が加入していないため、他国よりも低く出ているらしい。仮に8%の人が50歳でなくなったと仮定すると、保険加入者の平均寿命は約78.3歳となる。となると二人とも、もうヤバイでしょ。(笑)トランプ氏を選ぶ人の中にはバイデン氏は年を取りすぎているとの意見もある。その人たちに問いたい。81歳はダメで77歳はいいの?(笑)それでいいのか!?知人のアメリカ人に冗談半分で言ったら笑っていた。まあ、年を取っても素晴らしい人は素晴らしいので、あまり歳を理由にするのは良くないのかもしれないが。今度謝っておこう。。。(笑)

 で、話を戻すが、大国には大国なりの義務があると私は思う。常任理事国ならなおさらだ。それ相応の気高い思想を持った人が大国には必要なのだと思う。ましてや前、うちの領土だったしと攻め込むヤツなど論外である。

 こんなギクシャクした世の中だからこそ、国という概念について、世界はもう一度考え直す時が来ているのかもしれない。(物流も情報も)あらゆるモノの速度が急速に高まって、今まで隣人(国)だと思えなかった人(国)が隣人となり、ズカズカと入ってきたような感覚になることが以前から比べると増えて、隣人が疎ましくなってきているのだろう。同じ集落の仲間と思えるか、攻めてきた敵集落ととらえるのか。何となくこの10年くらいが山場になりそうな気がする。

 と、もう頭に浮かんだことをツラツラと書いているだけのこの文章。(笑)

 落ちもありませんが、疲れたエンジニアのボヤキと思って、流してくださると助かります。


あとがきは割愛させていただきます。

読んでいただき、ありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回も興味深いエッセイをありがとうございます。  情報網が発達しているはずなのに、世界で何が起きているのか見えづらくなっていますね。 [気になる点]  侵略で建国して自由と正義を語る国に…
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