第32回 2月10日について想いを綴ってみた
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
●'24/2/12(月)
本当は2月10日に投稿しようと思っていたのだが、この1週間ほど仕事に忙殺されてしまい、書こうにも書く元気が出なかった。家に帰って寝るだけという、どこかのロックバンドの歌詞のような生活。
私の経験から言わせていただくと、ゲームプログラマと製造装置系ソフトエンジニアは、結構な重圧と寝ずに働かなければならないほど膨大な仕事量に対応するダンコたる覚悟が必要だと伝えておきたい。(笑)
いや、まあ、ほかの職業の方も同じ思いなのだろうが。。。ただ、その後、完成した時の喜びはひとしおなことも事実ではありますが。
で、本題である。2月10日は何の日であるか、ご存じであろうか?
世界マメの日?ニットの日?
否!
そう、何を隠そう、ファミコン版ドラゴンクエスト3発売日である!!(”であった”が正しいか。)
今の若い方はご存じないかもしれない、あのフィーバーぶりを。
ドラクエ1、2と来て、ロトの勇者が悪を断つ物語の集大成。もうそれはそれは盛り上がっていたのだ。
私はあの時、まだギリで小学生だった。かなり田舎に住んでいた私は普通のゲームであれば、発売日におもちゃ屋さんに行けば買えていた時代で並ぶという文化など知らなかった。
だが、友人が2月9日、学校が終わった時に言ったのだ。
「今日、夕方6時にバンバン(当時のおもちゃ屋さんの名前)に集合な!」
だが、私は当然普通に行けば買えるものと思っていたため、行かなかった。
(夜寒いのになんで並ぶんだよ!アホか!!)
くらいに思っていた。
だが、時代は私の先を行っていたのだ。朝、バンバンに行った私は驚愕の事実を目撃する。
ずらっと並んだ人々。田舎でこんな人が集まるのは運動会とか、夏のお祭りとか、そのくらいだった。しかも、大人までたくさん。
並んだ人には整理券が配られた。だが、当然ながら、出遅れた私は当日分に届かず、買えなかった。しかし、なぜかそこに友人たちの姿がなかった。
後で知ったが、寒いからということで、夜から並んでいた人たちは開店前に購入しており、すでに帰っていたのだった。そこには私の友人も含まれていた。
そして、次に学校に行った日、友人たち数名が私のもとに来て言った。
「なんで来んかったんや。」
行ってなかったのは私だけではなかった。他の友人も数名行っておらず、その友人たちも漏れなく買えていなかった。そして、買った友人たちは我々の前で話をするのだ。
「オーバーサミー強いな!」
「あー、あれな。おれもいきなり攻撃力上がってビックリしたわ。」
もうグウの音も出ない。心の中で
(オーバーサミーって何だよ!)
と思いつつも、もう完全な敗北感。そこから数日、次の入荷までの間、友人にいろんなネタバレをかまされながら、耐えに耐えた。
そして、なんとか2回目の入荷で、とうとう購入!
親に怒られながら、隠れてコソコソやり込んだ。ファミコンを隠されそうになるのを、泣き落としでなんとか回避しつつ、やり続けた。
その結果、すぐさま発覚。
「オーバーサミーじゃなくて、”おおばさみ”だろ!!」
この怒涛の進行により、友人の進捗を逆転し、ネタバレ逆マウントをかました!(笑)
そして、伝説へ!!
涙したゲームはこのゲームが初めてだった気がする。
当時はファミ通という雑誌があり(今のあるのだろうか?)、攻略記事が出ていたが、それよりも早く解いた気がする。だが、今みたいなネットもない時代、どうやって攻略したのかは全然覚えていない。船を取って、制作者の意図など考えずに真っ先にジパングに行ったのは良く覚えている。ヤマタノオロチにボコボコにされたのも良い思い出だ。
そんなことを2月10日が来る度に思い出すのだ。
で、ふと思う。あれほど、衝撃的だったゲームって他にあるだろうか?
盛り上がったゲームはいっぱいある。
例えばモンハン。3rdあたりは仕事仲間で、仕事が終わった後、マック(マクド)に集まり、やりまくった。あれは本当に楽しかった。会社内でモンハン部まで作った。
バーチャファイターも3くらいまでハマりにハマった。バイト代はほぼ全て注ぎ込み、たぶん平気で筐体買えるくらいやった。3の時には大会で優勝したこともあった。
だが、それとは違う。ゲームの中に生きていた感覚と言えば、伝わるだろうか。少し前のエッセイ”第9回 ゲーム内の世界を救う!について書いてみた。”にも書いたが、あの時、私はあの世界に住んでいた。勇者として、必死に世界の人を救おうとしていた。FF10もその感覚があったが、私の中ではドラクエ3には及ばなかった。
ドラクエ11の真エンディングも衝撃的だった。Youtubeに上がっているエンディングをたまに見るが、その都度涙が出る。だが、あれば過去作があればこそだ。まるで、スターウォーズ4、5、6があるからこその1、2、3のような感じ。4があるからこそのローグワンな感じだ。ちなみに私は6が一番で、次にローグワン。7、8、9はちょっとな派だ。(スターウォーズ知らない方、すみません。)
幼い頃の美化も手伝っているのだろうが、あのくらいの衝撃をいつかまた味わうことができるだろうか?そういう思いを持ちながら、NPCをしっかり助けてやらないとなとも思いつつ、これからもゲームを楽しみたいと思う。
あと、皆さんお薦めの衝撃的ゲーム作品があれば、是非教えていただきたいと思う。
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。