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かってきままに  作者: 友枝 哲
29/60

第29回 映画 ”Don't look up” を見た感想を書いてみた。[ネタバレあり]

まえがきは割愛させていただきます。

本編短いので、本編のみでお楽しみください。


●’24/1/21(日)

 2023年の年末から2週間の休みがあり、ちょっとゆっくりできると思って、NETFLIXでかなりの映画を漁った。当然、(私的に)面白いものもあり、面白くないものもあった。だが、これは!と思うものがなかなかなかった。

 で、休み明けて今週。ちょっと体調を崩してしまい、騙し騙し仕事をして、何とか週末を迎え、テニスやゴルフをお休みして、空いた時間で1つだけ見た映画『Don't look up』。これが(私的には)大当たり!

 体調崩してちょっと思ったことがあったので、それを書こうと思っていたのだが、是非この映画伝えたくて、こっちを選択した次第である。(笑)

 ストーリーはこんな感じだ。

 ミシガン州立大学天文学博士課程のケイト・ディビアスキーがすばる望遠鏡で天体観察を行っている際に、偶然未確認の彗星を発見する。慌てて、教授に連絡。

 駆けつけた教授ランドール・ミンディ博士と他の学生がサイズや軌道計算を行う。

 ところが、計算途中で教授がケイトを残し、他の生徒を帰らせた。

 そして、教授がケイトに言う。サイズは約5~10kmで、約6か月後、ほぼ100%地球に衝突すると。このサイズが衝突すれば、人類は滅亡する。ケイトはすでにそれを認識していた。

 すぐに教授は政府に連絡する。政府はNASAに繋いだ。引き継いだのは、惑星防衛調整室の室長テディ・オグルソープ博士。(実際にこんなところがあるらしい。)オグルソープ博士もNASA内で確認し、計算すると同じ結果が。オグルソープ博士は大統領に説明するため、ケイト・ディビアスキーとランドール・ミンディ教授をワシントンに呼び出した。

 ケイトとミンディ教授がワシントンに到着。オグルソープ博士に会うと、オグルソープ博士は事前に大統領補佐官を通して大統領に話をしていると言った。そして、大統領執務室の前まで来た。

 だが、待てど待てど話をさせてくれない。一刻を争う事態であるのに取り合ってくれない状況にミンディ教授やケイトは混乱し、ケイトは吐いてしまうほどだ。

 そして、ワシントン到着48時間後、ようやく大統領に話す機会が与えられた。

 ミンディ教授が彗星衝突の危機だ、人類滅亡の危機だと話をした。ところが、大統領は中間選挙でそれどころではないと、政府高官のスキャンダルで支持率が下がっていて、次の選挙で負けてしまう、と相手にしてくれない。

 さて、ミンディ教授やケイトは、そして地球は、どうなってしまうのか?

 という隕石衝突ディザスター映画である。話は深刻な内容だが、あくまでブラックジョーク的なテイストで描かれている。

(ここからネタバレします。本映画をご覧になっていない方は是非ご覧になって、お読みいただければ、より楽しめるかと思います。もう観たよという方、いや別にネタバレでもいいよという方は引き続きどうぞ!)

 上からの続き。政府には突っぱねられたミンディ教授やケイトだったが、メディアに出たりする。だが、そのメディアでも笑い話にされる。ケイトは怒りを露にする。テレビの放送中に”あれが落ちたら100%みんな死ぬんだ!”と叫ぶ。しかし、笑い話にされた。それは政府の科学技術部門からデータは嘘だという情報が流されていたからだった。逆にケイトは避難の的となるのだ。

 で、ちょっと思ったが、どちらかと言うと、政府の対応、つまり情報をリークさせないというのはこの段階では正しいように思った。これは”ディープインパクト”でも同じことがされているが、対策がある程度練られるまでは公表すると、たぶんとんでもない暴動が起こるからだ。まあ、この政府はそれが目的でリークさせたくないわけではないのだが。(笑)

 だが、政府が手のひらを返す。それは政府高官、そして大統領自身からあまりに酷いスキャンダルが出てしまい、対応策がなくなり、彗星から人類を守るんだと言うことでカモフラージュしたいからだった。

 いや、最初からそっちだろ!(笑)となりつつも、大統領はあくまで選挙対策として、自分の地位を守るために、その選択をしている。まあ、ブラックジョークとしてなんだろうけど、何かそんなことをしなくもないかもと、前アメリカ大統領を思い浮かべてしまった。(笑)

 で、政府の取る策は”核爆弾で彗星の軌道を逸らす!”というものだった。

 核弾頭を載せたスペースシャトルを打ち上げ、その周囲に核弾頭を載せたロケットも20機くらい打ち上げた。(いや、そんな近くで何発も打ち上げたら、1つ爆発した途端、全部巻き沿い食うやん!と突っ込みたい気持ちで一杯になったが、とりあえず静観。(笑))

 よし!打ち上げ成功だ!と思った矢先、突然、ロケットがパラシュートを開き、地上に戻ってくる。スペースシャトルも戻ってくる。

 ミンディ教授やケイト、オグルソープ博士は呆然。。。そりゃそうだ。観ている私も呆然となったくらいだ。

 なんと、アメリカの携帯最大手(たぶんAppleがモデル?)のCEOが政府に提言していた。あの彗星にはレアメタルや希少物質が大量に含まれており、140兆ドルの価値がある。細かく分断して地上で回収するのだと。

 政府は再び彗星は嘘だと言い出し、裏でこのCEOが言い出した回収計画を進めていた。しかも、他の国にはこの物質を渡さないと言い出した。

 国はアメリカだけじゃない。他の国々で軌道を逸らせる計画を進めるが、発射台が爆発事故を起こす。これの原因は明言されていなかったが、まあ、アメリカがやったんだろ?というのは想像に容易い。

 結局、軌道を逸らす計画は失敗し、残りは回収計画のみ。

 諦めの境地で、ミンディ教授やケイト、オグルソープ博士はミンディ教授の家に行き、ミンディ教授の家族と時間を共にする。

 彗星が地球の間近に迫った頃、回収計画のロケットが打ち上げられる。打ち上げられた20数機のうち、数機が打ち上げ失敗。(これも近いて!(笑))だが、無事打ち上がったロケットから彗星への着陸機が飛ばされる。そして彗星に爆破用、回収用の着陸機が着陸した。着陸した時に、数機がさらに壊れて、残り18機(だったかな?)になってしまう。

 関係者がCEOに聞く。「何機まで壊れても大丈夫なのか?」CEO「え?知らんけど。」と、こんな反応。ダメだ、こりゃ。もう失敗するイメージしか湧かない。。。

 そして、着陸機が彗星を爆破!!

 だが、細かく分断されるはずの彗星は全く原形のままだった。。。そして、地球に衝突してしまうのだった。。。

 破壊的な衝撃波、津波、えぐられたプレートの破片が地球中を襲う。ミンディ教授やケイト、オグルソープ博士たちもそれからは逃れることはできないのだった。というお話。

 まあ、そうなるだろうな。という展開。

 最後には、実はそのCEOやアメリカ大統領など2000人が避難の宇宙船に乗り、コールドスリープして2万数千年後に別の惑星に降り立つシーンがある。まあ、その人たちも現地生命体に食べられてしまうような映像があるが、正直、そこまで行けるかな?と思った。

 また、大統領の息子(大統領補佐官)が破壊された町の中、瓦礫から這い出すシーンがあった。まあ、ブラックジョークなのだろうけど。あれは絶対にないなと笑ってしまった。映画では太平洋(大西洋だったかな?)、深い海のど真ん中に落ちるという設定で、恐竜を滅ぼしたチクシュルーブ隕石と同じサイズという設定なので、恐竜を滅ぼした時よりも10倍以上の津波が押し寄せてたはず。そうすると、大陸は全て水にさらわれただろうと思われるからだ。(チクシュルーブはユカタン半島の先端の浅瀬に落ちたのです。)もし観たことない方がいれば、Youtubeで「恐竜絶滅 隕石」で検索していただくと出てくると思う。隕石のパワーは本当に恐ろしい限りである。

 さすがにこの映画のように政府が選挙だけ考えて対応はしないだろうけど、ちょっと資本主義と人類滅亡のリスクを天秤にかけるところはとても興味深い。温暖化のことを考えると、実はすでにそんな状況なのかもとも思ったりもする。

 それでも、隕石衝突の場合はさすがに危機が目に見えて接近するので、まさか政府がそんな判断はしないですよね?(笑)仮にそんな判断をしたとしても、民主主義の国が多く、これだけ天文学者、天文マニアがひしめく昨今で、あれを隠し通せる訳はない。すぐにバレてそんな政府は引き摺り下ろされるだろう。でも、まてよ。そうなった段階で、また選挙?そんな余裕はない。そんなアホな選択をした時点でたぶんゲームオーバーなのだろう。とか考えていた。

 UFO接触時の対応を国連が決めているのと同じように衝突隕石発見時の手続きも決めておいた方が良いのでは?と勝手に思った。(たぶんもう決まってるんだと思うが。)でも、最近国連は機能不全だからな。どうなることやら。

 他に観た映画の中で、”Paradise”という寿命を売買する映画があったが、行き過ぎた資本主義を描く映画が最近多いように思う。前回も書いたが、最近(日本以外は?)金至上主義が本当に行き過ぎている感が否めない。もうちょっと金至上主義を見直さないとなと本当に思う。

 あー、これ、次のネタにしようかな。(笑)

 もうちょっとだけ。今回観てて、ディカプリオさんは実に本当に教授っぽい(ちょっと演技がオーバーですか?)感じがした。タイタニックの時とは比べ物にならない。レヴェナントあたりから本当に変わりましたよね?素晴らしい演技。でも、ジェニファー・ローレンスさんが何となく違和感。赤い髪に鼻ピアスまでするような学生には思えない。まあ、人類滅亡の危機を感じたら、誰でもああなってしまうのかもですが、それでも言葉遣いとか、理性的に話している時でも、もうちょっとヤンチャにすべきだと思いました。これは脚本側の問題ですかね。ジェニファー・ローレンスさんは”パッセンジャー”にも出てて、最後の2000人が移動するのが、まさにあの映画と同じで、そこもちょっと面白い。

 他にも個人個人の細かい話しもあり、もしまだ観ておられない方がいれば、是非観てみてください。

 でも、本当にこんな隕石が来たら、人類ひとたまりもないので、まだまだ来ないでほしいものです。本当に早いとこ技術力上げないと。これが言いたいだけだったりする?(笑)

 私の中での隕石衝突ディザスターものとしては、”ディープインパクト”、”Don’t look up”、”アルマゲドン”の順で好きだ。本作、結構好きな部類かもしれない。アルマゲドン好きの人、すみません。

 最後に、上に書いている”Pradise”はコンセプトは良いのですが、ちょっとクセあり。自己責任で。(笑)


あとがきは割愛させていただきます。

読んでいただき、ありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回も面白いエッセイをありがとうございます。  元ネタがNETFLIX由来ということで、「Don't look up」を鑑賞してみました。  「わかるー。こうなっちゃうよなー」とかおもい…
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