表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かってきままに  作者: 友枝 哲
15/60

第15回 宇宙人は我々人類を滅ぼしにくるのか、について考えてみた。

まえがきは割愛させていただきます。

本編が短いので、本編のみでお楽しみください。

●’23/10/30(月)

 私事であるが、何とも仕事が忙しくなってきた。

 何度か書いているが、実は本道はエンジニアで、土曜も仕事、日曜である昨日も徹夜して、データを取り、今日の昼頃ようやく自宅に帰り着き、少し寝て、今に至るという感じだ。

 そのため、このコラムの更新周期が落ちているのである。

 まあ、それはさておき(笑)

 以前からSFを見てて、すごく気になる点が何点かある。

 よくある設定だが、1つは以前書いた”AIは人間を滅ぼすのか?(滅ぼす決定をするのか?)”という点。(本コラムの第6回をご参照ください。)

 そして、今回はサブタイトルの通り、

  ”宇宙人は我々人類を滅ぼしにくるのか?”

 である。

 私の考える結論から言うと「No」だ。つまり、人間を見つけたとしても滅ぼさないと考える。

 もちろんこれは私的見解であり、個人によって考えは違うだろう。

 かの有名な物理学者、故ホーキング博士は逆のご意見だった。有名な言葉だが、

「宇宙人が来るとしたら”ET”ではなく、”インディペンデンスデイ”だ。」

 つまり侵略しに来るとおっしゃっていた。

 私の好きな映画”コンタクト”の原作者カールセーガン先生は逆のご意見で、私はそちらに賛成だ。

 では、何故私は侵略しに来るのではないと考えるのか?だが、それについては、星から星に移動するためのエネルギーについて考える必要がある。

 では、どのくらいのエネルギーが必要か計算してみたいと思う。

 仮定として、

 宇宙船の重量=228,000,000kg(現在の世界最大豪華客船”シンフォニーオブシーズ” 22万8000トン)

 宇宙船最大速度=149,896,229m/sec(光の速度299,792,458m/sec、約30万km/secの半分)

 地球からではなく、宇宙のある地点からと考える。地球の重力からの脱出エネルギーを含めると複雑になるのでとりあえず無視する。そして、宇宙では速度低下がないものとする。

 目的地は実はどこでも速度低下がないのであれば、必要なエネルギーは同じである。

 光の速度の半分を出す時に、相対性理論を考える必要があり、物質は速く動くと質量が増える。(質量が増えると書くと、本当の物理屋さんは怒ると思うがひとまずはこの表現で。(笑))

 その時の計算式は

挿絵(By みてみん)

 だ。(実は今回の話題、この画像挿入の機能が使いたかっただけという説もある。(笑)にしても、画像表示デカいな。。。)

 エクセルなどで計算していただくと分かるが、この数式から光の速度の半分を出した時の豪華客船の質量は263,271,722.8kg、つまり約26万3000トンになる。意外と増えない。これが光の速度の90%を越えてくるとものすごい勢いで増えていく。そのため、質量がある物質は光よりも早く動けない。

 質量が分かれば、後は高校物理でエネルギーが計算できる。

挿絵(By みてみん)

 馴染みがある方も多いだろう。(これも表示がデカいですね。。。)

 これも厳密に考えると、物理屋さんに怒られるが、まあオーダーで考えるとこんな感じだ。

 これで計算すると、なんとその量たるや、


 2.95771 x 10^24[J]

("10^24"という表記は、10の24乗、10を24回かけた数字を意味する。)


 となる。10の24乗とか書かれてもピンと来ない。私もそうだった。

 なので、調べてみると、

 地球の化石燃料の推定埋蔵量=3.9 x 10^22[J]

 太陽から24時間あたり地球に届くエネルギー=1.5 x 10^22[J]

 太陽から1秒間に放出されるエネルギー=3.827 x 10^26[J]

 らしい。(値はWikipediaの”エネルギー比較”より抜粋)

 地球にある化石燃料の全てを使っても必要なエネルギーの100分の1にしかならないのだ。

 まさに太陽のような恒星エネルギーを活用するしか方法がない。

 ちなみにこの光の半分の速度で映画”コンタクト”に出てくる恒星ベガまで行こうとすると、ベガまでの距離が約25光年なので、行きだけで約50年かかることとなる。往復すると100年もかかる。今の人の寿命なら死んでしまうくらい時間がかかるのだ。

 このエネルギー量からすると、はっきり言って、人が生活するために必要なエネルギー量など誤差程度なのだ。飲み水が欲しければ、宇宙のその辺りに浮遊している氷を捕えて、溶かして濾過すれば事足りる。食べ物も圧倒的エネルギーで作れば良い。わざわざ地球にある極わずかな水や食物、鉱物などを取りに来る必要などないのだ。

 むしろ、地球は珍動物を見るためのクルーズの一環で、銀河宇宙連合の管理下に置かれ、保護されているのではないかと思う。たまに悪い密輸者が人間を数人さらっていくくらいなものなのだろう。

 なので、結論は”No”なのだ。

 恒星エネルギーで思い出したが、1年くらい前、太陽からエネルギーを吸い込むような未確認飛行物体の映像がとらえられていた。Youtubeで”太陽エネルギー吸収”で検索していただくとすぐに見られると思う。もしご興味がある方はみていただければワクワクできると思う。その宇宙船のサイズが本当なら地球以上のサイズだ。もう、上記の計算エネルギーよりも、遥かに桁違いのエネルギーを使っている。

 早く我々ももっと技術を昇華させ、こんな地上でちまちま戦争するのを止めて、銀河宇宙連合に加入しなければと思う。(笑)

 以上が私の考えである。でも、まあSFのネタとしては宇宙人が攻めてくるのは面白く、私も大好物だ。でも本気でこのエネルギー使って攻めてこられたら、人類が勝つというシナリオはちょっとな。。。と思ったりもする。

 私が書くなら人類が抵抗して、若干だけ本当にほんのわずかだけ反抗ができたところで、再び圧倒的なパワーを見せつけられて、大絶望した時に、銀河宇宙連合が助けてくれて、全員の記憶からその記憶を消すという話にするように思う。(笑)

 宇宙人の人類滅亡論について、是非皆さんのご意見を教えていただければ嬉しいです。


あとがきは割愛させていただきます。

本編が短いので、本編のみでお楽しみください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 今回も興味深いエッセイありがとうございます。  確かに、宇宙空間の資源量と移動コストを考えると、資源目的での侵略は確かに無いですね。  あり得るとしたら、移住目的の侵略とか。母星の太陽系…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ