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かってきままに  作者: 友枝 哲
14/60

第14回 地球温暖化について、語ってみた。

まえがきは割愛させていただきます。

本編が短いので、本編のみでお楽しみください。


●’23/10/22(日)

 小学生が空中に映し出された映像を見ている。

「かつてはここが東京と呼ばれた日本の首都でした。今、海から見えている突起はかつて高層ビルだったものです。」

 スッと水面が下がり、映像は2021年のオリンピックの話題に。

「オリンピックは4年に1回であるのは今と同じですが、この時は2021年に開催されました。そして、競技場には観客はいませんでした。その原因はコロナ19というウイルスが蔓延したためでした。」

 次に、東京から少しだけ移動して、田んぼや畑の映像が映し出された。そこには人が汗を流しながら、世話をしている姿も。

「そして、この頃は気候も穏やかで、まだ建物の外で農作物を育てていました。それを行っていたのは、まだアンドロイドもいなかったため、人の仕事でした。」

 その後、映像は日照り、大雨、水位上昇による災害を映し出した。

「100年前のこの時からすでに、このまま二酸化炭素排出を行えば、地球の温度は100年後には6℃以上平均気温が上昇し、南極、北極の氷が溶け、都市は沈み、気候が大きく変わることは予想されていました。ですが、経済重視の考えが方向転換の妨げとなり、今に至ったのです。この歴史からあなた方はどうすべきだったと思いますか。」

 映像が終わり、アンドロイドの教師が子供たちに意見を求めている。


 もしかしたら100年後の小学校で行われる社会科の授業はこうなっているのかもしれない。

 私が週末、無料で受けている外国語授業がある。そこでディベートをするのだが、前回、議題が”気候変動、地球温暖化”であったので、色々調べてみた。私自身、このテーマには以前から大きな関心があり、時おり、調べていたので、まあその延長な感じではあった。

 以前からというのは、大学卒業時にどんな開発がしたいかを考えた時だ。それはもう25年くらい前だ。その時にこの話題に触れ、エネルギー、特に燃料電池にとても大きな魅力を感じた。その後、燃料電池の発電部やシステムの開発にも携わっている。だが、燃料電池はご存じの通り、衰退してしまった。システムが複雑でエネルギー効率は良いものの発電や給湯までに時間がかかるからだ。(なので、今は全然違う分野の研究開発をしている。)

 話を戻そう。”気候変動、地球温暖化”に関して、現状地球は産業化が進みだしてから約1.2℃上昇したと言われている。25年前から2℃上昇すると、もう引き返せないと言われている。

 ご存じかもしれないが、今最もCO2を吸収しているのは、森林ではなく、海水だ。この海水が大気が2℃上昇することで、吸収から放出に転じてしまう。そうなると、今よりも急速に温度上昇が起こる。だから引き返せなくなるのだ。

 それを防ぐために、世界ではCO2排出量を2030年までに半減(日本は2013年比でと言っている)、2050年には完全カーボンニュートラルにすることが目標とされている。

 私が大学当時も同じようなことを言っていた。その時は2013年ではなく、確か1985年だったか、そのあたりと比べてではあったが。だが、ほぼ守られてはいない。日本だけではない世界の主要国も同様だ。

 再生エネルギーが広まっているように報道がされている。だが、実際にはまだエネルギーの約75%以上を石油、天然ガス、石炭で賄っているのが現状である。一番進んでいるフランスですら50%は切れていない。(フランスもその化石燃料減少分全てを再生エネルギーで賄っているわけではなく、原子力で賄っている部分が大きい。)

 だから、私は燃料電池が来る!と思ったのだ。燃料電池の発電効率(給湯も含め)は80%を越える。天然ガスでの大型発電施設は私の大学当時で良くて35%程度と言われていた。倍以上なのだ。(もちろんガスタービンも今では技術革新が入り、50%近くになっている。理論的には60%程度までいけるらしい。)だから、半分に出来る。これしかない。と。

 だが、そんな私の思いとは裏腹に、結局、化石燃料に頼っている部分が大きい。これはやはりスピーディーにエネルギーが取れるというメリットを重んじてのことだ。燃料電池の代わりに普及したのは太陽電池であったが、不安定であるため、あまり大きくは入っていない。

 ここから再生エネルギーに舵をきって2030年までに半減、2050年には実質ゼロ。これは人工甘味料に変えて糖質ゼロみたいに簡単にはいかない。そんな甘い話ではない。甘味料だけに。(笑)真面目な話中にすみません。

 で、今回のディベートでもあったが、何をやるべきか。他のメンバーから出てきたのは、節電、節約だった。まあ、悲しい話だが、我々の出来ることは確かにそのくらいかもしれない。だが、現在、我々の生活に使われているエネルギーは全体の高々15%なのだ。そこの20%が減っても。。。という感じである。

 なので、本当に全世界で覚悟して、大転換をするしかないが、途上国の人はそんなこと、何でしないといけないの?先進国がやればいいじゃない。と言う。一番のCO2排出大国である自称発展途上国ですらそれである。

 日本が取り入れようとしたCO2排出量取引はとても良い案だった。CO2排出量を資本主義に取り入れる妙案だったが、他の先進国はそんなことすると足枷にしかならないと拒絶している。

 最近の異常気象でようやくアメリカや中国も思い腰を上げつつあるが、私の感覚ではもう時すでに遅しだ。

 それで、最初に書いた100年後の社会科授業を思い浮かべた。

 最近私が思う解決方法は、すぐに食い止める方法などではなく、その後であってもコントロールするための技術や食いっぱぐれないための技術、つまり、CO2固定化技術やバイオエタノール生成技術、半導体、ディスプレイ工場くらいの規模での野菜工場化ではないかと思っている。

 今は地球温暖化と言われているが、実際には10万年周期で地球は寒冷期、温暖期を繰り返している。そして、現在は温暖期に当たる。あとどのくらいの期間かは分からないが、その後は寒冷期になる。そのため、CO2固定化、開放化技術を昇華させ、平均気温をコントロールするくらいの技術は必要ではないかと思う。

 バイオエタノールはCO2排出量観点では優れたものがあるが結局採算問題がある。また、野菜工場化もかなり長い間言われているが、これも採算の問題があった。

 だが、CO2の資本主義への取り入れを行ったり、今後の異常気象による世界の野菜価格高騰を考えると都市外周部で作ればと思ったりもする。(問題はたくさんあるんだと思うが。)

 このことを考えると、子供の世代に少し申し訳ないと思ってしまう。

 国の借金と同じで、何か次の世代へ重荷ばかり作ってないかと。今の現役世代がもっと政界に出るべきな気もする。

 しまった。。。最後まで真面目に書いてしまった。

 私に出来るのは、節電、節約と、宇宙に夢を持ってもらえるように宇宙を題材にした小説を書くことくらいかな。何かの漫画、アニメみたく、スペースコロニー作って、地球の人を減らすのも手かと。(笑)


あとがきは割愛させていただきます。

本編が短いので、本編のみでお楽しみください。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  環境問題の考え方が難しいのが伝わってきます。  結局、炭酸ガスが温暖化の原因というのも諸説あり、未だに人によって言うことバラバラ。  そんな状況で国家ぐるみで大量出費はしたくないというの…
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