第11回 海外から見た日本についてを書いてみた。
前書きは割愛させていただきます。
本編が短いため、本編のみでお楽しみください。
●’23/10/1(日)
私は日本でエンジニアとして揉まれ、その後海外に拠点を移し、現在その地でもエンジニアとして仕事をしている。
海外に来て驚いたのは、日本では当たり前だと思っていたことが当たり前でないことである。
例えば生活面。日本ではお金を稼ぐ。そのお金を少しでも多く貯蓄に回す。それが当たり前だった。その貯蓄のためには私の小遣いが削られる。そんな状況が普通だ。(とやりくりしているのはうちだけか?(笑))
だが、海外はそんな感覚を受けない。車は頻繁に買い換える。旅行もバンバン行く。もちろんこの国の同僚の財布事情を全て把握しているわけではないので、実は貯蓄に回しているのかもしれないが、自分の給料から考えてもそうではなさそうである。
だから経済が回っていると言われるとそれはそれで納得である。
今見ると、日本は恐ろしいほど企業努力をしている。海外からの原油やその他食物が高騰しても何とか価格を維持しようとする。
海外は原油価格が高騰すると、すぐに物品の価格に反映される。コロナ流行前に比べると、食物価格高騰などの影響で今やレストランの価格は1.5倍ほどになっている。
日本に出張に行った時に安さに驚く。いや価格アップして、給料上げないとと本気で心配になるほどだ。
また、海外は給料への反映も早い。給料が物価に合わせて上がる。なぜか?海外では転職が普通だ。バンバン辞めて、競合他社に入る。同じことをやっているのに給料の低い会社になんかいられるかという考え方だ。会社はどうするか、人材流出を防止しようと給料を他の会社よりも上げようとする。
日本は労働組合が強い。海外では労働組合はそれほど強くない(もちろん強いところもある)が、上記の理由により、給料面、福利面が充実しているのではないかと感じている。
他にも仕事面。日本では全社員経営側のように考えろと言われ、企画立案、マーケット調査、製品ロードマップを技術屋にやらせるところがある。そして、新しい企画を挙げてみても、あれはどうだ、すでに競合他社がこんなにいる、と言われ、新しい考え方を出すと、他社はこれをやってないじゃないか、と攻められる。そして、遅れをとる。
海外は、これは一般的に良く言われていることだが、分業制である。企画や製品ロードマップは企画専門部署が、マーケット調査はマーケット専門部署が当たり前だがやる。その分、技術屋は技術に専念できる。仕事が少なくて済む仕組みだ。専門職なので、速度も速い。もちろんこれによるデメリットもあるが、メリットが多いように感じる。
また、仕事と言えば仕事面だが、国の政策。
海外はすごく自国の技術流出を防ごうとする。法的に守ろうとする。その点では日本はザルに近い。これは途轍もない日本の悪い点だと感じている。この点を考えると、いろんな業種で、もう少し長い期間独り勝ち出来たのではないかと思ったりする。
(この点は私の小説”ガロワのソラの下で”でも主人公の一人がそのようなことを言っている。私の想いを代弁させている。)
あとは安全面。この点は圧倒的に日本は素晴らしい。強盗、殺人、性犯罪など、どの点をとっても日本が圧倒的に安全だ。日本も最近ちょっと危ないニュースを聞くが、全然比にならない。
そして、テレビ番組。特にバラエティ。この点も圧倒的に日本が面白い。これは価値観の違いのようで、こちらの同僚に日本のバラエティを見せると、面白いという人もいれば、これはコメディアンに対するいじめと捉えられる可能性があると嫌悪感を示す人もいた。そうか、そういう考え方もあるのかと面白かった。無理に熱湯風呂に入らされていると。押すなよ、押すなよと言ってるのにと。(笑)
上記は本当に思い付くままつらつらと書いた内容で、もっともっといろいろある。
もし海外に留学や転職を考えている人がいたら、是非おすすめしたいと思う。
本当に全く考え方が変わると思うので。
ただ、もちろん来た人の中には、一定数の割合で、個人的に価値観の違いが受け入れられず、再び日本に戻る人もいるのは確かなので、大きな決断であることは間違いないのだが、それも含めて私は良い経験なのではないかと思う。
寂しいのでは?と思うかもしれないが、ほぼどこの国にも日本人コミュニティはあって、来てみると意外とレアな存在ではなく、孤独ではないことはお伝えしておきたいところである。
と、今回はちょっと真面目な内容でした。
すみません。落ちが思い付かなかったです。。。(笑)
後書きは割愛させていただきます。
本編が短いため、本編のみでお楽しみください。