第10回 矛盾のない、未来感のあるSFって難しい!!という当たり前のことについて書いてみた。
前書きは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
●’23/9/27(水)
ここ数年、本格的に自分の中でSF小説を考えていて、難しいと思う点が2点ある。
題名にも書いている通り、以下の2点がそれである。
・矛盾のない設定、ストーリー
・未来感のある設定、技術
これは剣と魔法の世界でもそうだと思う。
私の大好きなドラクエの3で、主人公勇者の父親が死んでしまうシーンがある。
”クソー、大魔王め、許さぬ!!”
子供心にそう思った。
だが、大人になって、懐かしさのあまり再びやった時。
”ザオリク!!ザオリク!!何でかけないの!?”
皆さんの思い出を台無しにしたなら申し訳ない。。。
これと同じことがSFにもよくある。よく考えるとおかしい時がある。
例えばバックトゥザフューチャー。私の大好きな映画の1つだ。1は見すぎて台詞まで覚えていたくらいだ。
この映画で主人公マーフィーがギター演奏中に消えそうになるシーンがある。だが、マーフィーの父親ジョージが未来のマーフィーの母親と無理矢理ダンスをしている男をドンと押し、母親を自分の手の元に取り返す。そして、消えそうになっていたマーフィーは息を吹き返す!とても気持ちのいいシーンだ。
しかし、よく考えてみると、このシーンは誰かがジョージにきっかけを与えたわけではなく、ジョージ自身が考え、行動している。ということは元からこうなるはずなのだ。そう考えるとマーフィーは消えることはなかったはず。そこまでのジョージの変わり様はマーフィーがきっかけだったと言われるとそんな気もするので、未来の状態が行ったり来たりするのはまあ納得(この映画のコンセプトは”未来は白紙だ”なので、外部から来た誰かの行動によってコロコロ変わるのはありかと。)だが、このシーンだけはどう考えても?なのだ。いや、大好きなんですよ、この映画。
例えば、エイリアン。これももう私の大好物だ。特に2。ディレクターズカット版はもう何回観たことか。だが、これにも設定の穴が。。。
話はそもそもウェイラン・ユタニ社がエイリアンを生きたまま捕獲することが目的で主人公たちをLV-426という惑星に派遣する。1の時も2の時もコールドスリープ技術を使い、移動している。LV-426はレチクル座の星で地球から約39光年離れている。と設定集だったかで読んだ記憶がある。レチクル座は実際にあるが、LV-426は実在しない星である。その距離を踏まえると光の速度を出したとしても往復で78年かかるのだ。1の時、主人公リプリーは娘を地球に置いて出発。1ではエイリアンを退治するため、大型宇宙船を爆破。小型宇宙船で主人公はコールドスリープに入り、地球に向けて移動して終わる。そして、2の最初で地球近辺にて主人公が救助された時、娘が死んでたという設定。いや。普通に行って帰ってきても娘さんはお婆ちゃんになってる。一応、私の勘違いかもしれないが、エイリアンにはワープという概念が出てきていない。ワープがあればコールドスリープは要らないはずだ。
また、高度なアンドロイドが出てくる。人間がアンドロイドを人間と勘違いするほどだ。会社側は人間が忠実に指示に従って行動するかを監視する役目としてアンドロイドを同行させている。エイリアンを生きたまま捕獲するためなら、アンドロイドだけで良くないか?これはウェイラン・ユタニ社の幹部がとんでもなくお間抜けだった可能性もあるので、まあしかたないかもしれない。いや、この映画も本当に大好きなんですよ。
あと、未来感。本当にこれは難しい。ない技術を書く必要があるのだ。もう完全に予知能力者の域だ。それはヨーダにも難しい。
例えば、携帯がなかった時代のSFには無線通信の概念が出てこないことが多い。私の心より尊敬している手塚治虫先生の代表作”アトム”。あの作品ではアトムがお茶の水博士に連絡するためにマンションの一室に飛び込み、電話をするシーンがある。いや、本当に手塚先生は心から尊敬しています。”火の鳥”未来編は私の最も素晴らしいと思っている作品です。
技術と呼べるかどうか怪しいほどぶっ飛んだ技術を出せば未来感は出ると思うが、何かそれも私は個人的には引いてしまう。
こんな偉そうなことを書いて、じゃあ、自分が書いたのはどうかというと、うーん。難しい。矛盾はないように書いているつもりでも、そもそも物理的なことを書いている時点でかなり怪しい。(笑)
自分の中では良く書けたと思っているものでも、きっと読む人によっては読めたもんではないだろう。
それでも、もっと良いものを目指して、もっと勉強して、もっと妄想して、これからも書いていきたいと思う。
子供の時、勉強って本当に嫌いだったけど、こういうことに対しての勉強は面白い!!うーん、デロリアンに乗って過去の自分に”勉強面白いぜ!!”と伝えてやりたい。いや、それよりも過去のスポーツ結果が良いか!?(笑)
(上の作品の関係者の方々、作品を愛してやまない方々、気分を害したのであれば、本当に申し訳ありません。私も上の作品の数々、本当に愛してます。)
後書きは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。