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プロローグ

またプロローグと一話をいじってました 無駄に説明が多い気がしたので省略します……国についての情報が減りすぎて設定資料集見る前提みたいな内容になりました

ただこれから弄っても初めて見てくださる人向けにどんどん内容が簡素になっていくだけなので見直す必要は特にないです

4月8日。

週七日の内、月曜日(ムーンセクター)と呼ばれるこの日は丁度晴れ晴れとした昇級式があった。

ライラックが咲き乱れ、整備された道にピカピカに磨かれた革靴が行き交うその足の多くは、聖フェイリス学園…その門へ向かっていた。

人が揉み合い喧騒の漂う中に、ぽっかりと穴が空いたように進む景色もある。


そっくりな顔つき、少し違った色味の金色の髪と目、片方はオドオドとカバンを持って下を向いていて、もう片方はライラックの花をぼんやりみながら前も見ずに歩いている。

周りはとても近づき難いようで、二人は混み合う道を難なく歩いていた。

人々が寄らないのは、尊敬ではなく、恐怖という意味でだが。


「ミア、……大丈夫、かな」


小さくボソッと声を出した少女の名前は、フォルフォニア・アミュレット。


「心配することなんてなんにもないよぉ、いざとなればこの手でボコボコにするからさっ、ね?」


そして、フォルフォニアに"ミア"と呼ばれるこの少女はフォルフォニアの妹、フランシミア・アミュレット。

二人は"とある界隈"で有名な両親を持つ、双子の姉妹だ。

害なさそうに歩く二人がこんなにも人を突き放しているのには当然理由があった。



まずフォルフォニア。

彼女はとにかく臆病で陰気でネガティブだ。

しかしその美しい妖精のような容姿に惹かれ男がやってくるも、フランシミアは極度の人間恐怖で男を突っぱね、異性関係ができたことは無い。同時に、同性からはその見た目の割に中に何の魅力もないフォルフォニアに嫉妬し、虐めることもあった。

そんな近寄る男性を避け、近寄るべき女性から避けられるフォルフォニアのあだ名はメンヘラマグネット。


そして、姉という前座を超えて避けられる原因の大半を占めているのが妹フランシミア。


まず最初に彼女のあだ名を言おう。呪いの人形だ。

フォルフォニアが妖精のような美しい見た目をしていると言ったが、双子のフランシミアも当然美しい。フランシミアはフォルフォニアと違って顔に生気があるため、妖精のような人外的な美しさと言うよりかは、人の求める愛らしさの権化…つまり人形のような美しさだ。

しかし、彼女には最大かつ最悪の欠点があった。

それは、趣味が人殺しということだ。


フランシミアは小さい頃から犬のように何でもかんでも興味を持っていた。


この双子と両親の血は繋がっていない。二人のいる国「スタデルクス・マルクスピサンツ君主国」が人員不足故に子供を作らないと課税するという法律を作ったから、仕方なく両親が裏社会のツテを使って手に入れたのが二人だからだ。



そんなフランシミアは、暗殺者である両親が殺されないようにと屋敷に仕掛けられた罠にも、両親達が使う暗殺の術にも、もう何もかも興味があって、全て調べこんで、そして全て実験した。

両親に子供への関心も何も存在しない。

だからその家には娯楽なんてものがろくになかった。

そうして好奇心旺盛なフランシミアが示せるたった一つの興味は、人殺しになった。


興味本位の殺人にどっぷり浸かった後だと少女が興味を示す刺繍も詩も興味をもてず。

やらされれば人並み以上には出来るものの、やらされもしないと目にもいれないほど。

それで、趣味が人殺しのフランシミアはなんと色んなところで見つからないように人を殺しまくった。


住んでいる屋敷の従者も殺したし、周りに彷徨いていたフランシミアに見蕩れた大人も殺したし、バカにしてくる近所の子供も、ヨボヨボの老人も、腕利きの狩人も、とにかく色んな手段を使って人を殺しまくった。

それはどこに旅行に行ってもだ。

当然学園に入ってからもその地区の不審な遺体のある殺人事件は急増しているが、周りから評価されるフランシミアはサボり魔で何も出来ない無能とされている故、フランシミアが犯人と疑われたことはほぼ無い。



_______かなり昔、一度だけ存在するがフランシミアは凶器のナイフを持った瞬間重いと癇癪を起こし、瞬間に容疑が晴れた。

それも当然、フランシミアの演技なのだが。


それはそれとして、フランシミアが犯人でなくても、フランシミアの行くところで殺人が増えることから、フランシミアは呪われていると言われ、前述した呪いの人形というあだ名が着いた。



つまり、かの悪名高きメンヘラマグネットと呪いの人形が並んで歩いている。

これは恐怖に他ならない事だというのだ。



二人は一歩二歩と引っかかることなく門に入ると、ぼんやりと空を見上げた。


そうそう、二人は14歳。今日から聖フェイリス学園中等部、3年生になるのだった。

聖フェイリス学園は由緒あるスタデルクス・マルクスピサンツ君主国の魔法専門学園。

初等部で基本の属性魔法を学び、中等部で学科として進路を分け、高等部で更にクラスを分けて細かく学んでいく、そういうスタイルだ。

フランシミアとフォルフォニアが何処の学科を選んだかは……この後。




全年齢版と本編(成人向け)との違いは向こうでの「性表現アリ」と書かれた回、またその周辺の回の描写の変更もしくはカットがされています

グロはともかく性表現だけならその辺の少年漫画よりよっぽど柔らかい描写に抑えたつもりなので変更されている部分は露骨に薄味になると思います、お許し下さい…

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