地球の声
小さな…すき…
風に…やさしく…
ゆれている…
雨粒すって
呼吸している
おろしたての
小さな根っこ
雷様にも
驚かない
同じ空
いつも見上げて
雲の行方
眺めてる
隣に割れた
小さな種
輝く緑の顔出した
この場所に
いつもいる土の上
遥かな下で
寝息を立てて
静まり返る
地球
約束した
鳥の声
友達は
いつか
やって来る
昨日咲いた
花びら
もぐりこむ
小さな恋人
未来の種
たくさんくっつけて
ずっと
遠くを
見つめた
星空の奥
生まれるのをみた
ふるえている
小さな赤ん坊
不思議な
夜の踊り
煌めいて
おりてくる
眠ったままの未来
冬眠中に
掘り起こされて
感じたことのない
あたたかさ
手のひらの上
芯に感じる
透明になった
君への想い
噴き上がった
遥か地球の奥底から
かき集めた涙
たくさん夜空に描いて
銀色の光を
流星の彼方に
吹き飛ばす
空の下で
根っこを
こそこそと
こそばしはじめた
土の下
吹き出した芽
一緒にみつめて
眠った
夢の中まで
ふたり一緒