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魔剣士ですけど賢者に間違われてます  作者: 瑞 雪平


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946話 予期せぬ来客④


 さらに、5日が経ち、黒いスーツを着た金髪ロングのイケメン――グレースの父親であるイデウス・メンデルト伯爵と、妻である黒いゴスロリ着た小柄でスーパロングの銀髪で少女と間違われるほど幼い、レティス・メンデルトが俺の領地に来た。


「お父上! お母上!」


 グーレスは駆け寄って父と母に抱きついて大喜びだった。

 こうしてみると兄妹にしか見えないんだよな。


「久しぶりだね、アマガセ子爵殿、急な訪問で申し訳ない。それと、グレースの面倒を見てくれて感謝するよ」


「いえ、気にせずに。大勢の前じゃないので堅苦しい言葉はやめてくださいよ」


「そうかい? いや〜、いろいろと申し訳ないと思って最初はしっかり感謝しようと思ってね」


 やっと素になったか。

 この人、大勢の前ではしっかりとした言葉で話すが、気が抜けるとちょっとチャラいお兄さんになる。


「そうですか。それで、さっそく宝石の加工を見学に行くのですか?」


「もちろん、オーストロ氏と約束しているからね。あの加工技術はドワーフに匹敵するほどすごいからね」


 ドワーフと比べるとは、かなりの褒めようである。

 いや、最大の褒め言葉だ。


「お父上! 早く行きましょ!」


「わかったわかった。それに、グレースが見極めたのは驚いたよ」


「お父上の宝石を見て育ったもの、当然ですわ!」


 グレースは胸を張って言う。

 宝石をかなりコレクションしているのか。

 まあ、そうでなければ、食いつかないよな。


「行くのはいいですが、レティスさん、周りにいる精霊を追いかけて行きましたけど……」


「妻は宝石に興味はないけど、精霊には興味があるけどね。大丈夫、護衛が見ているから」


 そういえば、レティスさんは王城のお祝いのときに、リフィリアとプロミネンスたちと話していたな。

 精霊が好きなのか?


「まって〜、お話でもしよう!」


『わ〜い、逃げろ〜!』


 喜びながら飛び跳ねて追いかけているのですが……。宝石の話では無表情だったけど、精霊にはキラキラと目を輝かせています。完全に好きですな。

 本当に小児の母なのかというほどの幼い少女に見える。


 まあ、精霊も喜んでいるし、別にいいか。


 そして伯爵と娘は見学に、母親は精霊を追いかけて遠くに行ってしまった。 


 数時間経ち、俺の屋敷に案内をして客間でお茶を出すことに。

 娘と母親はソファ――伯爵が膝枕をして寝て、満足した顔をする。


 母も寝るのかよ……。伯爵が2人の保護者にしか見えない……。


「まったく、2人ともはしゃぎ過ぎだ」


「普段から2人はこんな感じですか?」


「そうだよ。まるで、俺が2人の子どもをあやしてると思うでしょ? レティスなんてグレースがいないことに、俺にずっと甘えてくるから大変だよ。まったく、グレースの母親なのに、子どもっぽいのは、相変わらずで困ったよ」


 普通に認めているのですね……。


「ハハハ……、大変ですね……」


「別に毎日が楽しいから大変じゃないよ。ごめん、俺も眠いや……、ここ最近、忙しくて……、悪いけど話は起きてからで……少し寝させてもらうよ……」


 そう言って伯爵も眠りにつく。

 伯爵もかよ……まあ、いろいろ忙しいし仕方ないか。


 とりあえず起きるまで待つか。

 

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