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魔剣士ですけど賢者に間違われてます  作者: 瑞 雪平


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944話 予期せぬ来客②


 初めての人はアイシスに領地の案内を任せて――。


「それで、ローズさんは休暇をもらってここに来たと?」


「はい、誰も邪魔されずにゆっくりできるので、レイさんの領地を選びました。1週間、お世話になります」


 普段は硬い表情のローズさんは笑っているのですが……。

 選んでくるのは嬉しいが、事前に言ってくれるとありがたいのですが……。


 しかし、よく1週間も休暇をもらえたな。閉校したら魔法学校と騎士学校の教師と話し合いでもするのかと思ったが、そこまで急ぎではないようだ。


 まあ、一区切りしてみんな休みたいしな。


「これで集中して稽古できるぞ!」


 クエスはのびのびと腕を上げて言うが、休みというのにもう稽古するのか。


「稽古するのはいいが、まずはゆっくり休めよ。それから――チャムと一緒に遊べよ。せっかくの長期休暇くらいは大切な人を優先にしろ」


「わかっています。午前は稽古して、午後はチャムと遊びますので、ご安心ください」


「まる1日一緒にいろよ……。チャムだってずっと一緒にいたいだろ……」


「そこまで言うならわかりました。3日は一緒にいます」


「さすがに少ないぞ、最低でも1週間しろ」


「それじゃあ、身体がナマって稽古が水の泡です。これからケイトの約束もあるのでこれで――」


 クエスは、忠告を気にせずに行ってしまった。

 まだ身体は子どもだ。焦ってもすぐ強くはなれない。

 ゆっくり休むのも成長につながる。


 そのうちわかってくれればいいが。


 夕食になり、集会場に行くと――。


「賢者様、いましたわ!」


 グレースが俺を見つけると、護衛と一緒に駆け寄ってくるのですが……。

 

「不満なことがあったのか?」


「違います! ほ、宝石を加工しているのですか!?」


「ああ、そうだが。とは言っても、オーストロ家が加工しているが」


「お、お願いです! カーインでも売ることはできないでしょうか!?」


「急に言われもな……。まだ十分な生産をしていない。それにまだ売っていない。まだまだ段階的に――」


「いえ、問題ありませんわ! ゼロさんの許可をお願いします!」


 後ろからサリチーヌがやってきました。

 なんだ、話はつけていたのか。

 というか、なんでサリチーヌ? そこは父親のフェニッツじゃないのか?


「そうなると、ミツキさんと予定している分より多く加工しないといけないぞ?」


「はい、まったく問題ありませんわ! オーストロ家に名において成功させてみせますわ!」


 野望が働いてますね……。

 俺に権限があり、許可すればいつでも商売ができる。だが、すぐには決められない。


「そこまで言うなら、ミツキさんに相談してくれ、あと複数店舗出すなら、フェニッツには商業ギルドの登録はしてもらう。それが条件だ。あとは伯爵のイデウスさんから正式に相談をして許可をもらえれば、なにしても構わないぞ」


「「「ありがとうございます!」」」


 サリチーヌ、グレースと後ろにいる護衛が大きな声で頭を下げる。

 オーストロ家にとっての大きなチャンスだしな。この機を逃してしまえば、いつ巡ってくるかわからない。


 まさか初日からここまで進展するとは……。

 まあ、俺にメリットがあるからいいか。


 さて、飯でも食べて――。


「ああ、戦乙女……いえ、ルージュギルドマスター……。俺はあなたに恋をしています……。精霊使いよりよっぽど良い男ですよ……」


「えぇ……そんなこと言っても困るわ……」


 ベルガが肘をついて手を差し出してルージュさんを誘っている。

 おい、初日からナンパするな……。


 隣に座っているローズさんはドン引きしているぞ。

 というか、ルージュさんもはっきり断ってください。

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