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853話 勇者との約束⑲


 かなりの威力だったのか、地盤沈下を起こし、周囲は崩落する。

 アンバーは下に落ちて岩の下敷きになってしまう。


「ヤッド……ヤッド魔王ヲ殺シタァァァァ! ザマァミロォォォォ!」


 ホリデグアは確認をせずに軽く飛び跳ねながら喜んでいた。

 しかし、アンバーの魔力反応はあった。


「ふぅ……、魔法よりはまだマシか……」


 アンバーは岩はをどかして【竜装】の鱗が剥がれてボロボロな状態でゆっくりと飛んで出てくると、ホリデグアは硬直する。

 アンバーはギリギリのタイミングで膨大の魔力で身体をコーティングしてダメージを軽減させた。

 とはいえ、致命傷を回避できたくらいでかなりの傷は負っている。


「ドウシテダ!? シンダハズダ!?」


「お前……オレの魔力を感じないとか……どこまでバカになったんだ……?」


 アンバーはアイテムボックスからエリクサーを飲んで身体と魔力が全回復して【竜装】を纏う。


「ナ、ナンダソノ薬ハ!?」


「エリクサーだ。お前の元同胞らが角を渡してくれたおかげで普通に飲めるようになった」


「フザケルナァァァ!? 裏切リモノヷ殺シテヤル――――ジャッジメント!」


 ホリデグアは再びアンバーの頭上に巨大の光が直撃するが、なんともなかった。

 【竜装】が黒色に変化する。


「マ、魔王ヲ殺ス魔法ガ効カナクナッタ!?」


「オレは一度食らったものは耐性がつくようになる。残念だったな」


「アリエナイアリエナイアリエナイ!?」


「もう満足しただろ? 終わりだ――――闇竜烈刃!」


「――――グボォォォォ!?」


 アンバーは高く飛び、邪石を拳で殴ると――地面に大きなクレーターできるほどの威力で叩きつけ、邪石にヒビが入る。


「チィ、強くやったが割れないとは……。まあ、ヒビさえ入ればあのバカがもうないだろ」


 破壊はできなかったが、砕け散るのは時間の問題だ。

 もうホリデグアが灰になることは確定したようなものだ。


「アアアアア、魔王ユルサナイユルサナイユルサナイ!」


 発狂して邪石が砕けてしまったが、灰にならなく黒く禍々しく光り、身体が小さくなる。


「はぁ……、これで終わってくれよ……」


 アンバーはため息をつくと、光が消えるとホリデグアは角を生やした人型――黒色の翼を生やした天使だ。


「ハハハハハ! ようやく真の力を手に入れた! これが勇者――敬愛なるグリュムの身体か! みなぎってきて――」


「――――竜刃!」


「――――ゴボォォォォォ!」


 アンバーはすかさず、飛んでいるホリデグアの腹を蹴りを入れ地面にふっ飛ばした。


「卑怯だぞ、この忌々しい魔王め!? だが残念だったな、私には効かない!」


「チィ、しつこいぞ。だが、邪石がなくなったら【再生】の限度がある。やられる前に降伏したほうがいいぞ」


「誰がするか!? ――――シャイニングナックル!」


「――――っく……」


 光の剛球が放たれアンバーは早すぎて避けきることなく防ぐが後ろに仰け反ってしまう。気がついたときには目の前にホリデグアがいる。


「――――ハハ、死にやがれぇぇぇぇ! ――――魔王滅死拳!」


「――――ガハァ!?」


 アンバーは両手の拳で腹を殴られふっ飛ばされて――地面の裂け亀裂に入ってしまった。


「ハハハハハ、今度こそ死んだぞ!」


 ホリデグア確認もせず、アンバーを倒したと思い、高笑いをする。

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