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827話 軍の派遣


 そうきたか。


 占拠するには王国騎士では厳しいと判断して魔王軍に頼むということか。

 こんなに早く判断するのはメデアコットは重要だと思っているのか。


 しかし、このタイミングは少し悪い気がするが、どうなるか。


「そうですか。俺の屋敷でゆっくりしています」


「わかった。レイも相談する話になっている。これも陛下の命令だ」


 俺も? そう考えると、支援物資の相談かな?


 俺も屋敷に戻り、客間でアンバー、そしてシャーロさん、エフィナも一緒に聞く。


「で、オレに相談したいとはなんだ?」


「陛下が魔王軍をメデアコットを派遣のお願いしたいのです。どうでしょうか?」


「そうだな――」


 アンバーは腕を組んでシャーロさんを見る。

 シャーロさんは頷いた。


 占拠するだけで大きく動くわけないではない。シャーロさんが許可するよな。


「ディカルドのためなら仕方ない。軍の派遣をしよう」


「ありがとうございます。それでレイにもお願いがある。嬢ちゃんたちの誰か派遣させたい」


 支援物資ではないのか。ということは魔王軍だけでは心配だから俺たちを派遣させたいのか。


『それくらいならいいか。けど、派遣させるの子は僕が決めるよ』


 エフィナは念話で言ってきた。そうなるよな。


「わかりました。準備ができたら連絡します」


「おう、助かるよ。これで、帝国軍から守れそうだ」


 プレシアス大陸を守るという意味でもメデアコットは大事な場所でもある。

 罠だったとしても王様は俺たちを派遣すれば大丈夫と信頼しているかもしれない。


 話は終わり、ヴェンゲルさんはアスタリカに戻った。


「やっとまともに動ける。幼女神も行くか?」


「行けないことはないけど……。ここに残る……魔王を強化準備をする……」


 俺の監視もあるしな……。というか、シャーロさんが行ったら危険ではある。


「わかった。オレは部下に伝えてくる。レイよ給仕としてカーリーを連れて行くぞ。いいな?」


 引退したとはいえ、元料理長のカーリーさんを連れて行くのか。まあ、緊急のことだし、周りを把握しているカーリーさんに行ってほしいのは当然か。


「わかった。しっかり本人の許可を得てな」


「わかっているぞ」


 アンバーは鼻歌を歌いながら部屋から出ていった。

 そんなに戦いたいのか……。あくまで防衛だぞ……。


「さて、ボクも派遣する子を考えないと――」


 そう言ってエフィナも部屋から出た。


「いってらっしゃい……」


「意外ですね。シャーロさんが許可するなんて」


「別にこれくらいは許可する……。大事な場所ならなおさらね……」


 大事な場所と認識しているならそうなるか。

 今回は俺が決められるわけではないし、待つとしよう。


 夜になり、茶室で俺とエメロッテ、シャーロさんとゆっくりお茶を飲んでいたところ――エフィナとアルカナが入ってきた。


「レイ、行く子が決まったよ。決まったけど……」


「早いな。けど、腑に落ちない言い方だな」


「そうなんだよ……。ボクが行く子を決めたらアルカナにダメ出しされて困った……」


「そうです。私が確認のために占ったところ、エフィナさんが決めた人に問題がありました。なので私が決めました」


 アルカナは胸を張って言う。占いで決めていいのかよ……。

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