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826話 早くも大人気


 2人に注意を受け、話が終わった。

 アルカナの様子を見に行こうと思ったが、部屋の廊下で待ち伏せしていたエメロッタが俺の身体を調べる。


「う〜ん、特に異常はないね〜。だけど〜今日はゆっくり休んでね」


 強制的に寝室に移動されました……。

 まあ、今日だけならいいか。


 エメロッテにしては緩いほうだからいいか。



 ――――◇―◇―◇――――



 ――翌日。


 エメロッタの許可をもらい、外にで出ることができた。

 アルカナは念話でどこにいるか聞くと、集会場にいる言って手が離せないらしく、行ってみることに。


 今日はかなりの人が集まっていると思ったらアルカナがタロットカードで占いをしていた。まだ1日も経ってないのに大人気ですな……。


「次の人どうぞ」


「やっと俺の番になったか。バーミシャルさんといつ結ばれるか占ってほしい!」


 意外にもカイセイは占いに興味があるようだ。

 まあ、当然シャルさん関係だよな……。


「ちょっと待ってくださいね――あっ……」


 カードは前回より紫色に光った。この様子だとよろしくないカードが出たようだ……。


「悪魔の正位置……」


 カイセイに見せないでカードを引いた。

 普通の人でもわかる最悪なカードが出ましたね……。


「それで、どんなのが出た?」


「今は控えるようにしてください……。それしか言えないですね……」


「どういうことだ? 今はその時期ではないと?」


「そうですね……。とりあえず1年は様子見てください……」


「わかった。焦って行動して嫌われるのは嫌だしな。控えるよ」


 もうすでに嫌われているけどな……。


『もっとキツめに言えばいいのにー』


 シャルさん……見ていたのか……。


『相手を刺激したら大変ですよ……』


『それもそうねー。これでずっと安泰ならなんでもいいけどねー』


 そういえばアルカナもシャルさんの加護を受けているから会話できるのか。

 というかいつの間に受けたのが不思議です……。


 なんだかんだみんなと打ち解けているし、心配はいらないか。


 それと、ザインさんに報告しないと――。


「――叔父でも勇者と対等に戦うことができなかったか……。だが、ケガだけで済んだのはよかったぜ」


 ザインさんは胸を撫で下ろす。勇者と戦ったと聞いて心配はしていただろうな。


「ザインちゃん、あのグランドマスターが死ぬわけないでしょ。しつこさはずば抜けているんだから」


 リリノアさん……、それはあなたがサボっているから言われるのですよ……。


「そうだな。孫が生まれるのに死んでたまるか」


 噂をすれば背後にヴェンゲルさんがいた。


「げっ、グランドマスター!? いえ、お父様いらしゃったのですね……」


「その言い方はやめろよ……。俺より年上だから父呼ばわりは寒気がする……」


「なによ、せっかく敬意を表したのに失礼しちゃうわ」


「じゃあ、リリノアの義理の父になったなら失礼なことは言ってもいいはずだ」


「そこは関係ないでしょ。そこはもっと対等で――」


「リリノア、そこまでだ。叔父よもう動いて大丈夫なのか?」


「大丈夫もなにも。レイのおかげですぐ動けるに決まっている」


「そうか……。じゃあここに来たのはどうしてだ?」


「2人の結婚を祝おうと言いたいところだが、魔王さんに相談しに来た」


 ん? アンバーと相談? 直接会いに来るのはかなりのことだ。


「いったい何を相談するんだ?」


「メデアコットに魔王軍を派遣できないか聞く予定だ」

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