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825話 魔力問題


「ご主人さん、助けてください! 本当に私はおかしなことしてませんから!」


 アルカナは俺に気づくと、泣きながら足にしがみついてきた。


 【名前】アルカナ

 

 【性別】女   【種族】魔剣エルフ

 

【称号】無効の魔剣 レイの魔剣 占い大好き

 

【加護】無効剣の加護 ミスティーナの加護  

    ソシアの加護 バーミシャルの加護

    大精霊の加護 神獣の加護

 

【スキル】武器創造 占い師 絶対無効

     魔力解放 身体強化 魔力制御 

     第六感 魔力変換 混合魔法 情報共有

     大器用 人化 浄化 無詠唱 隠蔽


  【魔法】炎魔法 水魔法 風魔法 地魔法   

     氷魔法 雷魔法 光魔法 闇魔法 

     無魔法 空間魔法 時魔法 

     結晶魔法 龍魔法 回復魔法



 …………過去一ヤバい魔剣では……?


 強制創造とはいえ、いくらなんでもこんなに盛ったら俺は数日――数週間くらいは昏睡状態になるぞ。

 2人が尋問するのもわかる。というか、信用してないのかシャーロさんだけ加護が付与されていない。


「盛りすぎなのは何も言えないな……。普通に立っているのがおかしいくらいだ」


「普通ならしっかり説明してください!」


「レイ、ほんとうに大丈夫なの? サキュバスみたいに魔力を絞られてない?」


「私はメアさんみたいなことはしてません!」


 言い返すが、メアと比べものにならないが……。


「不思議なくらいなんともないぞ。むしろ、身体が軽い」


「おかしいな……。そんなはずはないけど……」


 それでもエフィナは信用しなかった。

 腕を組んで無言だったシャーロさんが口を開く。


「あなた……レイ以外に魔力を補ったでしょ……」


「そ、そんなことはないです……」


 その言葉で身体がビクッと反応する。

 バレバレだな……。


「やっぱり……。けど……未熟だった魔剣がレイ以外の魔力をもらえるはずがない……」


 たしかに無理がある。記憶の俺にもらったと思ったが、俺自信の魔力を使うことになる。ルチルを【絆】化して魔力を無理に分け与えることはしない。


 ほかに考えるのは……あー、あれしか考えられないかー……。


「アルカナ、怒らないから正直に言ってほいし。もしかして結晶の魔剣(ルチル)に溜めていた魔力をこっそりもらったか?」


「あー、えっと……はい……。ルチルさんから魔力をもらいました……」


「だろうな。あれだけ蓄積された魔力をもらうとしたらルチルしかあり得ない」


「で、でも、ご主人さんが使えきれないほどの魔力をもらっただけですよ!」


 過剰っていうほどでもないが、たしかにアルカナに分け与える余裕はある。

 すると、エフィナはアルカナの頭をチョップする。かなり強めに叩いた。


「あいた! 何をするんですか!?」


「それが危ないって言っているの! 下手すると一生昏睡状態になってるよ!」


 普通だとそうなるよな……。


「わかっていますよ。だからルチルさんからもらったのです!」


「はぁ……、この子がちゃんと判断したから今回は大目に見るよ。もし、昏睡していたら消してたよ」


「不気味なことを言いますね!? 顔が笑ってなくて怖いです!」


 アルカナは身の危険を感じたのか俺の後ろに隠れた。

 冗談と思ったが、本気のようです。


「運が良かったね……。レイが平気ならもういいよ……」


「よかった……。では失礼します――」


 シャーロさんの許可をもらった瞬間にアルカナは慌てて部屋から出ていった。

 まあ、結果的に何もないから追及はしないよな。


「レイ、あの子はまだ賢かったけど、ほかの子は絶対にそうとはかぎらない。もう魔剣を創造するのは禁止」


 そうなりますよね……。

 もう無理に創造することはないと思う。もう困らないほどの魔剣を創ったし、ここで終わりになりそうだ。

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