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652話 復活①


 エフィナが食べたい料理を作り、食堂でエフィナは喜んで食べてくれた。


「いや〜、大変なのにいっぱい作ってくれるのは悪いね〜」


「アイシスとシルセルが手伝ってくれたから大丈夫だ」


「へぇ〜、スノードラゴンが料理できるのはすごいね〜」


「お褒めの言葉ありがとうございます」


 最初は俺も驚いた。まさかシルセスが【家事】スキルを持っていたのは意外だった。

 スキル持ちだからといって扱ったことのない食材と知らない料理は手際よくできないのだが、軽く教えただけで普通に作っていた。


「人の生活を把握していますので」


 っと、ドヤ顔されました。

 これだけできれば執事として任せられる。

 それはいいが、コトハとナノミがシルセスの噂が入り気になって来たのだが……見とれていた。


「「イケメン……」」


 この2人かなりの面食いだな……。


「そうなのか? 女に間違われるほどの顔立ちだぞ。イケメンではないような気がする」


 カイセイが言うと2人ににらみつけられる。

 余計なことを言うのではありません。

 というかなんでカイセイもいる?


「まだ初日なのになぜ噂になっている?」


「聖国騎士――女性の方が見てイケメンと言っていました。もう女性陣は噂でもちきりですよ」


 っと、コトハが言う。周りにもかなりのイケメンはいるが、まさか噂になるほどとは。

 シルセスは女性ウケが良い顔立ちみたいだ。


「執事姿なんて最高なんですけど! ご飯何倍でもいけちゃう!」


 ちょっとナノミは暴走気味で言う。

 かなりのタイプみたいですね。


「ふ〜ん、ご飯何倍でもいけちゃうんだ〜。じゃあ、今すぐ食べてよ」


「えっ?」


「ん? 聞こえなかった? そこにご飯があるから好きなように食べていいよ」


「えー……」


 まったくエフィナは起きてそうそう、何を言い出すんだか……。

 ナノミは困惑しているぞ。


「エフィナからかうのはやめろよ」


「ちぇ、もう少しで面白くなったのにー。酷いよレイはー。病み上がりのボクに優しくしないなんてー」


「病み上がりでこんなに多くの量を平気で食べいるなら平気だろ」


「ひど〜い、アイシス、レイがボクをイジメてくる〜」


「我慢してください」


「えぇ〜アイシスまでレイの味方なの〜酷いよ〜」


 全く……子どもみたいだな……。でもまあ、これだけ元気なら安心した。

 それを見たコトハは笑っていた。


「コトハったらもう……」


 ナノミは顔を膨らませ拗ねた。

 シルセスを見て機嫌を良くしてください。


「冗談はこのくらいにして――君たち、バーミシャルの世界から来たんだね」


「もう知っていたのか。誰か説明してくれたのか?」


「違うよ、この子たちはバーミシャルの加護が付与されているから一目でわかった」


「なるほど、知り合いならわかるか」


「えっ? レイさん、この人がバーミシャルさんの知り合いですか?」


「ああ、君たちボクのこと言わなかったみたいだね。だってボクはこの世界を創るのにバーミシャルに相談するほどの仲だよ」


「ちなみにエフィナはこの世界を創った。創造神だぞ」


「「「えぇ!?」」」


 3人は驚きを隠せなかった。

 やはり、エフィナはシャルさんに相談していたか。

 どうりでステータスが同じわけだ。


「なんで創造神がここに……? も、もしかして、レイさん……バーミシャルさんの娘さんの友人を救ったのって……この人ですか……?」


「鋭いな、そうだぞ」


「えぇ……レイさん……すごいことしてますね……」


「この人とは失礼な。ボクは歴とした神なんだから褒めて讃えよ」


「胸張って言っているが、説得力ないぞ」


「え〜、いいじゃん、本当のことなんだから〜。たまには言わないと威厳が保てないなくなるし〜」


「いや、内緒にしているのに、言う人が限られて威厳も何もないぞ」


「ハハハ、ばれたか〜。ちょっと冗談を言い過ぎたかな。茶番はおいといて――」


「レイさん、バーミシャルさんの親友なら早く言ってください。無礼をお詫びします」


 カイセイは膝をついて謝罪した。


「えぇ……冗談なのに……」


 エフィナは俺に振り向いて助けを求めている。

 シャルさんラブなカイセイは俺は止められない。

 あとで説明だけはしておこう。


「まさかこの世界を創った神に会えるとは……。それに王が神を救った……。王よ……あなた様について正解だった……」


 なぜかシルセスの中で俺の株が上がりました……。

 シルセスにも後ほど内緒にするように説明しなければ……。


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