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605話 中央大陸へ

 ゴーレムが多く巡回しているが、問題なく進んでいる。


 念のためソアレに奥の方をお願いしたけど、ただゴーレムがいるだけみたいだ。


「こんなに魔導兵器がいるなんて……異常だ……」


 カイセイは周りを見渡しながら言う。

 中央大陸に入らせないために多くのゴーレムを導入したとしか考えられない。


 この感じだと、南の大陸も占領する勢いではある。


「次から次へと面倒だな、少しだけ行ってくる――」


 セイクリッドは四つ子をライカに預けて奥の方に進んだ。

 安心とはいえ、ゴーレムが結晶の壁を殴って振動と音が鳴って、不安ではあるよな。


 遠くからゴーレムが倒れていくのが見えていた。

 すべての反応がなくなり、戻ってきました。


 案の定、セイクリッドだけで十分でした。


 四つ子はセイクリッドに駆けつけ、抱きついて喜んでいた。


「ハハハ! 甘えん坊だな! 我は遠くに行ったりしないぞ!」


 すっかり保護者だな。

 

 湿原から平地――中央大陸に入った。


 朝から移動して休憩したいのだがーー。


「大型の魔導兵器に法王軍がいるぞ! 皆、気を引き締めろ!」


 カイセイが大声で呼びかけると、みんなは武器を構えた。


 遠くには湿原より二回り大きいゴーレムと灰緑の軍服を着た人間が数十人いた。


「ど、どういうことだ!? 道を壊して大量の魔導兵器を放ったのに突破するだなんて! て、敵襲、ここを越えられると思うなよ!」


 男が大声で叫ぶと、ゴーレムはゆっくりと動き始めて向かってきた。

 ただのゴーレムが進行してるだけで芸がない。


 さっさと終わらせて休ませてもらうぞーー。


「――――フランベルジュ!」


 魔法で豪炎の剣を創り、ゴーレムのコアに目掛けて飛び、突いた。

 すんなりと入り、ヒビが割れて破壊し、ゴーレムは崩れていった。


「では、久しぶりに暴れさせていただきますーーー刺氷連撃」」


 アイシスが続けて、【武器創造・氷】により氷を付与した(アイシクル)黒剛金の細剣(レイピア)を創り、コアを連続で突き破壊した。


「――――ホーリーランス!」


 ソアレは光魔法で聖なる槍でコアを破壊した。

 

「チマチマやっていると日が暮れるぞ――――抜刀・雷迅!」


 ライカは頭上から【武器創造・雷】雷を付与した(雷刀)黒剛金の刀(麒麟)を抜き、雷を纏って真っ二つにし、そのまま地面に叩きつけ雷を発生させて周囲のゴーレムを感電させる。


「「「――――ひぃぃぃぃ!?」」」


 法王軍のところまで雷が走って危なかったぞ……。

 法王軍がいなかったら魔法で消し飛ばすが、大事な情報者がいるなら広範囲の攻撃はさせてほしいものだ。


「修行の成果を見せてやる――――断絶天斬!」


 カイセイもコアを切って破壊し、ゴーレムは崩れていく。

 2週間前は弱音を吐いていたのにここまで成長するとはやるな。


 あっという間にゴーレムは全滅し、法王軍だけとなった。


「あ、ありえない……。軍が誇る最新の魔導兵器が全滅しただと……。聖国のやつらにユニークを持ちがいるなんて情報が入っていないぞ……。それに……翼が生えた人は……ま、ま、ま、ま、まさか天使が降臨したのか……ああ……もうダメだ……」


 顔が真っ青になり意気消沈しているな。


「降参するなら命は助けてやる。無駄な抵抗はするなよ」


「も、もちろんだ……。な、なんでもするから命だけは助けてくれ……」


 両手を上げてあっさり降参してくれた。

 無駄な血は流したくないしな、目的は法王の首だけだ。


 あとは騎士たちに任せるとしよう。そのうち情報も話してくれるだろうし、さて俺は夕食の準備でも――。


「全員、切りかかれ――」


 ゾルダーが率いる騎士たちが法王軍を囲んで――。


「「「ギャァァァァ!?」」」


 周囲は血祭となった……。何バカなことをやっている……。

 無抵抗の奴らを切るのはどうかしている……。

 

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